麗人ヒロイン『変身』 ５
ビビビビビビビ…
「もうだめよ！ お願い、離して 離しなさい！！」
桂子は悲痛な叫びをあげる。
どうにもならない焦りは加速し麗人とは思えない取り乱し方であった。
全裸を晒すという怯え…
見事なまでの貧乳は桂子にとってそれほど激しいコンプレックスなのだ。
その上、このままではそんな麗人ヒロインの正体を、人々に知られてしまう。
そんなことは、桂子にとってとてもたえられない。
それならいっそ、この戦場で最後を……、その方がマシな位であった…
ビビビビビビビ…
(だめだ。絶対に離してはいかん！ 麗人ヒロインを晒しものにするのだ)
響き続ける警告の衝撃…。
そして、命令服従の洗脳装置による首領の声がひろの頭に響く。
まるで桂子の苦悩を知っているかのような冷徹なその声…
「ああ… だめよ… 外せない…」
このままでは、攻め続けているひろ自身も全裸を晒す事になるのだが…
それでも洗脳されているひろはその声に逆らえずに、羞恥とも戦っていた。
…
…
ビビビ！！！
「あっ！ 駄目！！」
「うっ…」
ビビビビビ！！！
「いっ！ いやぁぁぁぁ！！」
「くっ…！うう…」
戦闘スーツの解除、その次段階がおとずれたのだ。
………………
桂子、そしてひろの…裸の胸が晒し出された…
そして… …なおも激しく継続する衝撃
ビビビッ！！！
「だめっ！ だめよ！ いやぁ！！」
悲鳴をあげ続ける桂子…
………………
そこには…、ついに、全裸を晒した桂子とひろの姿があった。
「ああ…、ううう」
羞恥に呻きつつ、それでもひろは戦闘を止めることができないのだ。
洗脳されたまま、首領の声に従うしかない。
「ああ。 麗人ヒロインが！」
「な、なんという事だ…」
「ふたりとも…全裸のまま闘っている…」
戦況を見つめていた人々は、驚き呆然としている。
人々が見つめるその先には…
悲しいほどに貧乳な人々の味方の麗人ヒロイン…
見事なまでに巨乳な敵方の麗人ヒロイン…
そんなふたりの姿がある。
それだけではない、辛うじてマスクによって顔だけは隠されているものの、ふたりはもはや全裸なのだ。
桂子にいたっては、手足を固定され天を仰いだ状態のまま、弓なりに体を反らされ、大股開きにされた下半身まで晒している。
華麗で無敵の麗人ヒロインの無残な姿…それは衝撃的な光景であった。
そして……
ビビッビビビッ！！！
「いやぁぁ！ 見ちゃいや！ もうだめぇぇ！！」
「…！」
桂子の悲鳴とともに…変身の解除、その最終段階が訪れたのだ…
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