戦場の街頭スクリーンにもその映像は絶え間なく映し出されている。
苦闘する桂子の目にも全てを曝している自分の惨めな姿が否が応でも入ってくるのだ…
こんな惨めな姿を晒して…
自分の貧乳…、対するひろの豊かすぎる乳房
いまにも意識を失いそうなほどの苦戦の中で、そんなコンプレックスまでもが桂子を襲う。
そして左胸の恥ずかしい片陥没乳首の事までも知られてしまって…
もうだめっ…、とその時、桂子の目に入ってきたのは… なんという事か！！
ひろの豊満な乳房の中に完全に埋まってしまっている…陥没乳首だった。
「ううっ… いくらおっぱいが大きいからって…」
「か… 陥没乳首まで…晒したままで…」
「あなたは… …恥ずかしくは…ないの…」
「…」
桂子が苦し紛れに発したその言葉にビクッとするひろ。
「桂子さんのあまりの貧乳にも驚いたが…」
「ああ。ひろさんは、見事なまでの陥没乳首だ…」
「おう、巨乳の中にしっかりと埋まってる…凄いな」
「本当だ、あんな恰好で…恥ずかしくないのか」
「えっ…！！」
ひろの耳に桂子の言葉に同調した戦場の戦闘員達の声が届く。
唯一で最大のコンプレックスに浴びせられたそんな言葉による衝撃…
激しい羞恥が沸き上がり、おもわず、ひろは乳房を隠そうと…
その、ひろの力が一瞬抜けたその瞬間を、桂子は見逃さなかった。
「うっ。 えいっ！」
渾身の力を込めた桂子の一撃で戦いの様相は一変した。
投げ飛ばされたひろに、桂子はさらに攻撃を仕掛ける。
…形勢が逆転、今度は桂子にひろが同じ攻撃をかけられてしまった。
「あ、あああ…」
呻くひろ。
仰向けで反り返るひろの裸体…
羞恥によるその一瞬の隙により…
ひろはそのコンプレックスをより曝すことになったのだった…
