第二章 美貌の女教師 優子の失態


石井と黒田は次は何を企んでいるのか。
ホール内に改めて緊張がはしる。
すると、
「優子先生‥。優子先生!!。こちらまでおいで下さいな。」
と、黒田が優子の名を呼んだのだ。やはり次の狙いは美貌の女教師優子であった。
優子は名前を呼ばれて「ぎくっ」とする。
優子は、ひろがいたぶられている間、その身を案じつつも
男性教師に守られながらホールの隅の方で隠れるようにじっと身を潜めていた。
それが精一杯であったのだ。
(ひろさんがあんな事になるなんて)
つねに妹のように可愛がっていたひろの身に振りかかった突然の不幸に、
そのあまりの光景を直視することもできず、
時折心配から状況を確認しながら身体を震わせながら怯えていた。
その狂気のような男達に名を呼ばれて優子の思考は混乱した。
しばらく怯えながらじっと身を潜めつづける。

「優子先生。はやくでてきな。さもないとひろ先生が大変な事になるぜ。」
優子が現れるのをじっと待っていた黒田は、痺れをきらすと
羞恥の姿のままでうなだれているひろの巨大な乳房にナイフを突き付ける。
「いっ、いやっ!」ひろの乾いた悲鳴がフロアに響く。
「ひろさん!。黒田君‥なにするんです。もうやめて、やめなさい。」
優子はひろの悲鳴に咄嗟に口走った。
しかし、そのことで、自分の所在を男達に伝えることになってしまった。
「居た居た。はやく前にでてきなよ。」
優子は黒田に促されて仕方なく、震える足で少しずつ隅の方から歩みだす。
優子を見つけた石井は駆け寄ると、
震えて動けなくなってしまった優子の腕をとり、壇上へと優子を押し上げた。

震えて、怯える優子はまた、言い様もなく美しい。
男達はあらためて優子の美貌に息をのむ。
優子は壇上で皆の視線を浴びながら、震える足で立っているのがやっとだった。
自分の身に降りかかろうとしている現実を直視できずにいる。
「優子先生。俺達の言う通りにしてもらおうか。」
「優子先生がいう事をきかないとひろ先生の美しい乳房が傷つくことになるよ。」
「いやっ、だっ。」
黒田の言葉にひろが反応し、ふたたび低い悲鳴をあげる。
「優子先生、わかったね。‥まずは‥‥」
石井が発した恐れていた言葉。それを耳にした優子は大きく首を振って
「い、いや。いや」と繰り返す。
石井は、優子に服を脱ぐ事を命じたのだ。
皆の前で優子にストリップでもさせようというのだろうか。
フロア全体が息を呑む。
先ほどまでのひろがいたぶられる光景を夢のように見つめていた男達。
今度は優子までもが、ひろと同様な目に会うという事など想像もできない。
「いっ、いやです、そんなことできません。」
優子はそんな男たちの視線を感じて抵抗をみせるが、
またしても繰りかえされるひろの悲鳴に、ついに上着を脱ぎ取った。
上着から開放されて、ブラウスごしに、美しい形の膨らみがあらわれる。
つづいて、石井に何度も脅され、促されて、恥ずかしそうにブラウスを脱いだ優子。
その上半身はブラジャーだけの姿となった。

優子の膨らみをしっかりと包み込むフルカップのブラジャー。
その、見事な膨らみと形のよさに、見つめる男たちはごくりとつばをのんだ。
恥じらいの中で優子は
(だめ‥。ああっ‥、私‥どうしたらいいの。)と心の中で繰り返す。
続いて石井にスカートを脱ぐように強要された優子は、完全な下着姿となった。
そして、石井の非情な命令で、ブラジャーとショーツだけの姿でステージ上に立たされ、
ホール中の男の視線を一度に浴びることとなった。
大きく膨らんだ胸からきゅっとしまったウエストへと流れるラインが素晴らしい。
その下のほどよく膨らんだ臀部から長い足がのびている。
清純な美貌の下のすべてを包含した優美な身体。
その美しい下着姿の優子にフロア中の男達は声を失った。

「それでは、優子先生。次はブラジャーだ。ブラジャーをとって乳房をみせてもらおうか。」
石井から当然のように次ぎの命令がおりる。
それは、優子が最も恐れていたものである。
「まったく、ひろ先生のものは驚くほどでかかったが、優子先生のも立派そうだぜ。」
黒田が舌なめずりしながらそういうと、優子は大きく首をふり、
「いやっ、いやです、お願い。もうこれ以上は許して。」と泣きながら訴える。
泣きじゃくる優子は頑として男達の言う事を聞こうとしない。
(だめ‥だめなのよ‥これ以上はだめっ‥なの。)
「許してください、おねがいですから、それだけはかんにんして。」
と、ただただ必死になって涙ながらに哀願するのだ。

石井と黒田は痺れを切らした。
優美で気高い優子に自分の手で全てを脱がせて、
ストリップ紛いの行為をさせて愉しむつもりだったのだが、
優子のあまりの頑固さに、その企てをついにあきらめて、実力行使にでた。
「あっ!なっ、なにするんです。やめて、やめてぇ。」
黒田にいきなり羽交い締めにされた優子は大きく狼狽し、叫び声を上げた。
石井が、優子のブラジャーのホックに手をかける。
「いやっー。許して、だめぇ。」
優子は異常なまでの狼狽を見せる。
「優子先生。ひろ先生のものとどっちがでかいかな。」
石井はかまわずブラジャーのホックをはずすと。
「‥い、いやっ、いやっーーーー!」
甲高い絶叫をあげる優子の胸から、ブラジャーを取り去ってしまった。

「いやーーーー! だめぇ!! お願い。見ないでぇーー。」
優子が悲鳴をあげる。
勢いよく取り去られたブラジャーの中から、特大のシリコン製のパッドが飛び散った。
「あっ!」「ええっ!!」「なにっ!!!」
この信じられないような光景を、呆気に取られた表情でフロアにいたすべての者が凝視していた。
そして、全員が‥優子の恥ずかしい秘密の目撃者となった。
「なっ‥‥!」
自らの手で、ブラジャーを取り去った石井さえ呆気にとられてしばらくは声がでない。
優子のまったく膨らみがないといっていい扁平な胸がフロア中にさらされてしまっている。
優子はがくっと首を落とすと、(もう‥だめ‥だめだわ‥)とシクシクと小さくしゃくりあげる。
自分の内だけに秘めていた絶対的な秘密を暴かれて
この世のものとも思えぬ恥ずかしさの真っ只中で
恥じらいに赤らんだ泣き顔を見せている美貌の女教師であった。

「なんだ。優子先生。どんなおっぱいが現われるかと思ったら‥こんな貧乳だったとはね。」
石井の言葉が優子を悪夢の中へと突き落とす。
「いやっ‥‥言わないで‥」
「優子先生が本当はこんな貧乳だったなんてな。」
「本当だよ。それにしてもひどい貧乳だな。‥こんなすごいパッドは、はじめて見たぜ。」
「‥ああ‥、お願い‥か‥返して‥」
「はははっ。優子先生。こんな馬鹿でかいパッドで、ペチャパイを誤魔化していたとはね。
男どもや教え子を騙していたとは。‥‥がっかりさせるぜ。まったく。」
黒田に羽交い締めにされているため、優子の悲しいほどに膨らみのない胸は、
館内の全ての照明を一点に集めたように浮き立ち、
優子の、見てはならない恥ずかしい秘密を、
すべての者が現実とは信じられないまま、目に焼き付けている。
恥ずかしさで赤く火照った顔で優子はまた、シクシクとすすりあげる。
(もう、だめよ‥お願い言わないで‥、もう‥だめ‥なの‥ね‥‥)
男達の嘲りの言葉や視線の中で、優子は最大のコンプレックスに深く埋もれていった‥‥。