『えっ！！………。いやだわ、あの子……』
それは、うたた寝から目覚めた夕方の出来事だった。
２階の寝室の窓から、何気なく外を見たその視界に、その光景が映った。
あの子とは、隣の家の大学生、慎次のことだ。
一階にある彼の部屋が、寝室から眺めることが出来た。
部屋の中には机が置かれており、慎次はその机に向って座っていた。
机の上に上体を乗り出すようにしている。
そして、身体を小刻みに震わせている。
『あんなにモゾモゾ動いて？…苦しそうな顔してるけど。……あっ！…あの子ったら…』
突然慎次が、椅子の背もたれに体をあずけるように上体を反らした。
その動作により、机の影に隠れていた彼の下半身が姿を現した。
慎次は、右手を股間の中央に添え、せっせと上下に動かしている。
彼が何をしているのかは明白だった。
『いやだわ、あの子……こんな明るいうちから、…あんなこと…して…』
２９歳の人妻、ひろひろは慎次の秘密の行為から目が離せずにいた。
あの位の年頃の男性の頭の中は女性の裸で一杯で貪欲に自慰にふけるものだ。
それくらいの知識は持っている。
しかし、ひろひろが実際に男性のその行為を見るのは、これが初めてのことだった。
下半身に微かな疼きを感じながら、ひろひろは慎次の行為を観察し続けた。
慎次の手の動きが速くなる。それと呼応するように、自分の鼓動も高鳴っていく。
『す、すごい…右手…あんなに速く…おちんちん…火傷しないかしら？…ん？…あっ！…』
右手の動きが一層速くなったと思った瞬間、慎次が左手を股間に移動させた。
『ああぁっ…。あの子…い、今…。しゃ、射精してる？！』
慎次の上半身が、大きくビクッと打ち震える。
微妙に両肩だけが揺れている。
『い、いっちゃったんだ…あの子…』
慎次の行為の全てを見終ったひろひろには、身動きをしなくなった慎次の、
「はぁはぁ」といった吐息が聞こえてくるように感じられた。
我に返ったひろひろは、顔を上気させたままその覗き場から隠れるように再び身体をベッドに横たえた。
『やだ…私…。…パンツ…濡れちゃってる…』
パンツの中に手をのばすと、指先は秘所から溢れ出た愛液でグッショリと濡れてしまった。
『あぁ…こんなに……。…恥ずかしい…』
愛液に光る指先を見て、顔を赤らめた。
自分とは１０歳近くも歳の離れた、慎次の自慰を見ただけで、こんなにも興奮してしまった自分が恥ずかしく思えた。
『男の子のオナニーを覗いたくらいで！。でも…初めて見た…あんなふうにするんだ…』
いまだ興奮は覚めやらない。
目を瞑れば、彼の姿がくっきりと脳裏に浮かぶ。
苦しそうな、それでいて恍惚とした表情。
激しく上下する右手。そして余韻に打ち震える肩。
それらを思い返すと、また股間が「ジュン」と切なく疼いてくる。
『あの子ったら…あんなに一生懸命…あんなにいやらしい手つきで……ああぁっ…』
右手は、いつのまにか再びパンツの中に潜り込んでいた。
肉芽を捉える白い指。そこは既に大きく膨らんでいる。
秘所から溢れる愛液を指にまぶし、擦るように弄ぶと、さらに多量の愛液が秘所から溢れだす。
『…あ…あぁ…な、なんてこと…これじゃあ…私…、…あの子と同じじゃない…』
右手で秘所を弄びながら、左手で服を捲り上げ、ブラジャーの中から右の乳房をつかみ出す。
「ぽろん」と放り出された大きな乳房。その頂点に左手を這わせる。
すっぽりと大きな胸の中に陥没していた乳首が次第に痛いほどにツンと立ち上がってくる。
可憐に顔を出した果実を指で摘むと、甘く切ない刺激が乳房全体に広がっていく。
慎次の姿が自分とオーバーラップする。
さらに貪欲に快楽を求めようと、ひろひろは右手の人差し指、中指と、２本の指をいよいよ秘所の奥に潜り込ませていく。
『う…あぁぁ！…』