第１５話　〜崩壊！ 学院委員会〜　（２００６年９月２２日掲載）
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ステージ上に信吾とひろが現れた。ふたりは学院委員会の役員達全員を引き連れていた。
そして美知の傍まで歩み寄った信吾は優子に目をやる。優子は体を細かく振るわせて、涙さえこぼしていた。
ステージの上に、次々と学院委員会の役員、５０名の美女達が入ってくる。
美女達は、優子の姿を見ると思わず‥、「ゆ、優子さん！」と優子の惨めな姿に驚いたように口にする。
「うっ、うううっ」
優子は、惨めな姿を直属の配下にあった役員達にさらさなければならない状況に、やり場のない激しい恥辱に襲われた。
「ははは！！　優子さん！！！良い格好だね！　ふふっ。惨めな姿だなぁ！」」
信吾は優子の、そして役員達美女の顔を見ながら言う。
「ううううっ．．．．」
「優子さん。いつもの、あの気高さはどこいったんだ？　いつものように冷徹に皆を見下したらどうだい！」
「ああぁぁっ．．．」
「ははは。それにしても‥、起伏の乏しい惨めな体してるね。いくら矯正下着や服でバツグンのスタイルを装っていても、
素っ裸になってしまえば、その惨めな貧乳といい‥ただのスタイルの悪い女じゃないか。」
「あうぅぅ‥いや‥」
優子は、恥ずかしさのあまり気が狂いそうだった。そのことにだけはふれて欲しくなかった。
この誤魔化しつづけていた裸体、全く膨らみのない貧乳は、優子の最大のコンプレックスだった。それなのに、今は‥
全裸で全てをさらけ出している。しかも、全ての学生達の前で‥敵である信吾にまで見られてしまっている。

会場内の女子学生達がざわつく‥
「な、何で、最低階級の‥包茎男が‥そんなところにいるの！！」
「しかも、逃亡していたはずのひろさんまで‥」　「何で‥、何があったの‥」
女子学生達が口々に言う。
すると、ステージ上で何かに怯えたようにじっと黙っていた副会長の美知が、信吾に促されて話しはじめた‥。
「み‥皆さん。お静かに‥。ここにいる、ひろさんは、今日から学院の新しい組織の会長になられます。」
「え！　えええ！！」　「な、なんですって‥」　「どういう事‥」
「そ‥そして、信吾さんは‥その後見人です。‥ですので‥、‥失礼のないように‥お願いします。」
その‥美知の言葉にふたたび会場内が大きくざわめいた。
そんな中、信吾は、今までの恨みを解消するかのように、はっきりとした威厳のある口調で
「さて！そんな事より、皆んな。これから学院委員会会長、優子さんの恥罰の、その罪状を発表する！！」
信吾の言葉に、会場がシーンと静まりかえる‥。
「彼女は、いままで、一度も学生達の言うことを聞いたことがないわがままな会長だった‥」
信吾は、全裸で拘束されている優子を振り返り、
「学院内を全て自分の思うがままにしてきた。男子学生だけではなく、影では恐怖に震えていた女子学生もいた。」
「しかし、常に美しく、気品にあふれ、スタイルもバツグン。その美しさと強さで皆に有無を言わさぬ権力を手中にしていた。」
信吾は、こんどは美知の方をむく。
「ところで、美知さん‥学院委員会の幹部であるために、美女達に求められる必須条件はなんだっけ？」
その信吾の質問に、横からひろに目配せされ、震えていた美知が、一瞬‥顔を赤く染めて応える。
「が‥学院委員会の最高幹部は‥、スタイル抜群で、特に‥ううっ‥、Ｄカップ‥以上の巨乳でなければ‥ならない‥」
「そうだ、よく言えたね美知さん。よって、皆んなに今晒されている、実はこのＡＡカップのど貧乳な優子さんは‥
自分が定めた、学院委員会の掟を自ら破っていたんだ‥。それが恥罰の罪状‥だ。‥なぁ、美知さん！」
美知がギクリとしたように‥、そして情けなさそうに小さく頷く。
自分以外の幹部は全員が素晴らしい巨乳であり、ひとり貧乳コンプレックスに怯えそれをひた隠しにしていた美知である。
その掟を定めた優子自身が、美知よりももっとひどい貧乳であったという事実に一番驚いているのは美知なのである‥。
優子はそんな信吾の発言に、惨めさと、あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして身体中を震わせている。

「‥‥‥‥」
優子のそのあまりの姿に学院委員会の役員達は声を失なっている。
あの気高く、気品にあふれた絶対的な権力を誇った学院委員会の会長としての優子の姿はかけらすらなかった。
「おいっ、君達、君等のトップがあんな惨めな格好で恥罰を受けているんだ。君等はどうするんだっけ？」
信吾が学院委員会の役員、居並ぶ５０名の美女達にそういった。
「あっ‥、はいっ！」信吾のその言葉に美女達は答えると、
「バサッ」っと一斉に服をぬぐとブラジャーまで外し、全員が‥上半身裸になってキオツケをした。
「えっ！！」　気高く、プライド高きはずの学院委員会役員達の突然の行動に、美知は‥、そして会場の学生達は驚愕した。
そして‥彼女達は　「私達、学院委員会の役員一同は‥」と一斉に声をそろえてしゃべりだす。
「今までの行動を深く反省し、今後は一般の女子学生、そして男子学生の皆さんのために身を粉にして働きます！！」
「皆さん、今までの言動をお許し下さい。お願いします！」といった。
そしてひろと信吾に対して一礼すると、‥それから会場にいる学生達に向かって深々と頭を下げた。
どうやらここに連れてこられる前に、信吾からその行動を徹底的に言い渡されてきたようだ。
美女達は頭を上げると、自ら後ろ手に組み、まるで恥罰を受けているかのように、
その、恥ずかしさに耐えながら、裸の上半身、その乳房をステージ下の学生達に向かって晒しているのだ。
「み‥みんな‥‥」
その役員の美女達の行動に美知だけが取り残され、呆気にとられたようにステージ上にひとり佇んでいた。
役員達が信吾から言い渡されていたこの行動は、美知にだけは知らされていなかったのだ‥。
その様子を息を呑んで見つめていた会場中の学生達に向かって、ひろが声をかけた。
「皆さん。今日からは、いままであった学院委員会が定めた学院内の全ての階級は廃止とします！！」
シーンと事の成り行きを見守っていた会場‥。
男子学生達を中心に、特に学院委員会から日常的に辱めを受けていた第６階級や第７階級の包茎男達から
「ワーッ！！」と一斉に歓声が上がった。
そして「ひろさん、バンザイ！！」「信吾さん‥ありがとう！！」と会場中から声が沸き起こっていった‥