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ひろひろさんのページ
良家の子息達が在学している事で有名な大学に通う清楚な美しいお嬢様「ひろ」。
そんな‥男子学生達、皆が憧れている清楚で美しい、美令嬢女子大生の陥落の記録‥‥ ----------------------------------------------------------------- 美令嬢女子大生 陥落の記録 第一章 -----------------------------------------------------------------
彼女の名前は「ひろ」。清楚な面影の美しい娘である。
上品で鼻筋の通った、端正な顔立ち。 「お嬢様」という言葉がすぐに浮かんで来るような、穏やかな雰囲気の、楚々とした顔立ちである。 それでいてＪカップと噂される見事な胸、優美な身体の美しいスタイル。 まるで夢のよう、無類の気品と美しさであった。 ひろは、良家の子息達が通う事で有名な大学の３年生である。 そんな、ひろの誕生日に起こった‥ある出来事。 男子学生達、皆が憧れている清楚で美しい、美令嬢女子大生の陥落の記録‥‥ 第１話〜美令嬢女子大生ひろ〜〜 （２００７年５月２５日掲載） ----------------------------------------------------- 「ああ、本当に動かなくなってしまったわ……」 エレベーターの中で、綺麗なドレスを着た女子大生がそう声を洩らした。 その娘の名は「優子」。そしてそこには数人の大学生たちが乗っていた。 今声を洩らした女子大生の優子とその連れらしきスーツを着込んだ男子大学生が４人。 そして、一際人目を引く、美しいドレスに身を包んだもう１人の美しい女子大生の姿があった……。 彼女の名は「ひろ」。清楚な面影の美しい娘である。 美しい黒髪に、上品で鼻筋の通った、端正な顔立ち。 「お嬢様」という言葉がすぐに浮かんで来るような、穏やかな雰囲気の、楚々とした顔立ちであった。 ひろの先輩でもある優子を含めたその５人は、 そのひときわ美しい「お嬢様」と同じ良家の子息達が通う事で有名な大学の者達である。 今日はこのホテルの最上階のフロアで行われる、その清楚なお嬢様「ひろ」の家族が主催する 大学３年生となったひろのバースディパーティに、招かれていたのである。 ひろの父母の知人といった関係で財界人や、他にも有名人なども多く招かれている。 このホテルもひろの父親の所有しているもののひとつで、まさにひろは「お嬢様」であり、 大学の男子学生達も皆が憧れている清楚で美しい、美令嬢、女子大生であった。 その上、ひろはスタイルも抜群、とくにＪカップというその胸の大きさは見事である。 美しいドレスにつつまれているが、そのスタイルの良さはそのドレスの上からでも想像に難しくない。 ひろの全身は、まるで夢のよう、無類の気品と美しさを称えていた。 「ああ…。もう１０分も止まったままだわ、まだ、動かないのかしら。」 優子はひろの方をチラリとみながらつぶやいた。 最上階のフロアへ向う途中で６人を乗せたエレベーターは先ほどから止まったままとなっていたのだ。 もちろん、エレベーターが停止した直後にホテル側からインターホンで状況の報告は知らされてきていた。 詳しい事は分からないが、停電かなにかがあった事による加減で、故障といったものではないようで、 「すぐに復旧するので、申し訳ございませんが心配せずにそのまましばらくお待ちください」というものだった。 しかし‥優子がいうように、すでに１０分程も止まったままで、したがって、だんだんと皆が不安を感じ始めていた。 優子がつぶやいたその横でひろは、先ほどから黙ってうつむいていた‥が‥。 「優子さん‥、皆さん、ごめんなさい‥」 ひろは、エレベーターが止まってしまった事が、まるで自分のせいかのようにつぶやくのだ。 「ひろさんが、謝る事なんてないのですよ。きっと、もう、すぐに動きだすはずです。」 男子学生のひとりがそういうと、優子も他のみなもその発言に同調しうなずいた。 「え‥、ええ」 皆の会話にひろもうなづいたものの しかし、本当はひろにとっては、それどころではなかった。 清楚な美令嬢ひろの様子には、気になる点があるのだ。 美しく愛らしいスカートを穿いているひろの下半身。 そのスカートの下の形良いお尻、そしてその先には長く美しく伸びている脚。 その、ひろの下半身は、先ほどから目立たないようにではあるが交互に摺り合わされていたのである。 ハイヒールは右、左と交互に軽く浮かせられ、何やら落ち着きなくステップを踏んでいるようにも見えた。 一体、この美しい令嬢は何故、このような仕草をしているのか。 それは、男子学生達の憧れの的でもある清楚な美令嬢にとっては極めて恥ずかしいものだった。 （ああ、…わたくし‥どうしたら…） 美令嬢女子大生ひろは…、なんと‥放屁‥つまり「おならをしたい」という欲求にずっと耐えていたのである‥‥  聴く♪
第２話〜美令嬢女子大生の秘密〜 （２００７年６月１日掲載） ----------------------------------------------------- （ああ、が‥がまんできないわ…わたくし‥どうしましょう…） 放屁の欲求に必死に耐えるひろ。 ‥‥美令嬢女子大生のひろには日頃からひとつだけ人に言えない悩みがあったのだ‥‥ ひろは便秘症であり、そのせいなのかお腹の中にガスが溜まりやすい体質のようなのだ。 いわゆる、「ぽっこりお腹」といった状態となる時があり、 ガス、すなわちおならがお腹の中に溜まってしまうという状態になる。 そんなときは裸になるとＪカップの見事な巨乳の下で、かわいらしくぽっこりとお腹が膨らんでいる。 普段は美しい見事なスタイルの裸体なのだが、‥だから実のところ、 そうなった時の事を気にして、ひろはウエストを締め上げる下着をつけている事が多いのだ。 そして‥、今日は特にお腹の調子がおもわしくなかった‥。 お腹には先程から我慢してるおならが大量に溜まってひろを苦しめているのである。 お腹にガスが溜まるとお腹が張って痛い。身体もだるく、そして気持ちも憂鬱になるのだ。 ここのところ極度の便秘でトイレに行く都度何度も放屁をしながら、溜まったガスを放出していたのだか‥ （ああ‥お、おならがしたいわ‥） よりにもよって、こんな密室の中でおならをしたいという要求を激しくもよおしてしまうとは‥。 おならが出そうになると、‥溜まったガスが肛門を押しのけて出てこようとする。 そうなったとき人前でのひろはいつも必死にお尻の穴を締めて屁意を我慢するのだが、 そんな時、お腹の中で、ガスが逆流して、まるでおならが出てしまったような 「ぶ〜っ」っという音で、ひろは赤面する事があるのだ。 さすがに清楚で、優美なひろがそのような事をするとは誰も想像すらできないため、 それがおならをがまんしているひろから発せられた音とは今まで気づかれた事はなかったのだけれど‥。 先程からの皆んなとの会話も頻繁に出そうになるおならの我慢がつらく、会話も上の空だった。 あの、おならが逆流する音が鳴ってしまわないかと気が気でなかった。 ひろは、そろそろおならの我慢が限界に近い事を感じていた。 先程からどうにもならないほどの強烈な屁意を催し、必死にお尻の穴を締めていたのだ。 インターホンからホテルの従業員の声がした。 「申し訳ありません。原因を究明中ですがいまだに不明の為、 応急の措置として最寄の階までエレベーターを動かすように手筈をしておりますので、 その準備ができるまで、あと１０分程だけ、そのままでお待ちください。 それから、無事最寄の階で皆様をお降ろしできるまで安全確認の為、 皆様の様子を掌握できるようにエレベーター内に取り付けられています 非常用カメラを作動させていただきます。」 （えっ‥、そんな！ あと１０分も我慢するなんて‥無理‥） エレベーター停止から１５分‥ ひろのがまんはとうに限界を通り越し、 さいわいにも、大きな音は出さなかったものの、すでに何度かおならがお腹の中へ逆流しているのだ。 そして、今にも肛門を押し広げて勝手におならが噴き出してしまいそうな状態であった。 その上、こんな状況がカメラで撮られているなんて‥ ひろの下半身は摺り合わされ、ハイヒールは右、左としずかにステップを踏み続けていた。 鼻筋の通った、楚々とした顔の美令嬢女子大生。 （‥だめぇ‥‥） ひろは両手でスカートを握りしめた。 （‥こんなところで‥‥） ひろの美しい顔が緊張に引きつる。 （‥ぜ、絶対にお‥おなら‥なんて‥そんなはしたない事‥できない‥‥） ひろは清楚な美令嬢の自分が人前でおならを洩らしてしまう恥ずかしい光景を想像した。 こんな密室であるエレベーターの中でおならをしてしまう自分。 そして、その匂いはこの密室の中に充満するのだ。 ‥皆、驚くことだろう‥‥。それは、‥まるで悪夢のような恥辱の光景である‥‥ そして、その様子は非常用カメラに記録されて、監視員達にも見られてしまうのだ。 人一倍羞恥心の強いお嬢様のひろは、人前にそんな恥ずかしい姿を晒してしまう事などは、 考えるだけでもおかしくなってしまいそうだった。 （あ、あと１０分‥‥。‥ぜ‥絶対に‥がまんしなければ‥） しかし‥押し寄せる放屁の欲求にひろの足がガクガクと震える。 もう普通には立っていられない状況になっていた……。 おならをしたいという欲求は強烈で、とても平静を装う余裕などなくなってきたのである……。 ‥‥ああ、‥気づかれてしまう‥‥！ ‥‥お願い、わたくしの方を見ないで…カメラで取らないで…！ 哀れなひろは、放屁に耐えながらなす術もなく狼狽しながら、心の中でそう哀願するより他なかった。 おしとやかな御令嬢のひろにとって、 人前で放屁を絶えているなどとという姿は、耐え難く恥ずかしいものに思われた。 ‥‥ああ‥このままでは、気付かれてしまう……。 この状態がつづいたら、ひろの異変、その様子がおかしい事を 友人達が、そして安否確認のためにカメラを監視している者達が、気づかないともかぎらないのだ。 ひろの目は潤み、その頬は赤く染まった‥‥ 
第３話〜恥ずかしすぎる情景〜 （２００７年６月８日掲載） ----------------------------------------------------- ‥‥もうだめぇ‥‥！ ひろの脚は次第に激しく摺り合わされだし、ハイヒールははしたないステップを踏みを続ける‥‥。 ‥‥ああっ‥、お、おならが‥洩れてしまう‥‥！ 「ああっ、んっ‥‥。」 ひろは思わず声をあげてしまった。 エレベーターの中の全員がひろの方に目をやった。 注目を浴びる中、ひろの両脚はステップを踏み続けている。 次の瞬間‥、ひろは、さらに強烈な欲求に襲われた‥‥。 もうだめぇ！！ 「んあは、んんっ‥‥！」 『すう〜ぅぅ〜っ』 ひろの声にかき消されながら、かすかに空気の漏れる音が響いた。 （いやぁ！ ‥でちゃった！） ひろは耳まで赤く染めて、恥ずかしそうに皆から顔を背けている。 「‥‥‥！」 一瞬の間があった後、優子が「大丈夫‥‥」とひろに声をかけた。 「ひろさん。どうしたの‥‥？」 「大丈夫……？」 優子はひろの肩に手を添えて、うつむいたひろの顔を覗き込むようにして尋ねた。 次第におなら独特の匂いが個室の中に漂いはじめた‥ 「‥‥！」 男子学生たちがその匂いに気づきだし、顔を見合わせる。 ひろは、顔中を真っ赤に染めて泣き出していた。 ‥‥彼女はついに、放屁をしてしまったのである。 この狭い、エレベーターという密室の中で‥‥ ひろは、あまりの事に羞恥で真っ赤に染まった顔を伏せたままで泣いていた。 「どうしたの、ひろさん‥具合でも悪いの‥‥！」 優子は心配そうにひろに問い続けた。 ひろは顔を伏せたままで泣きながら、首を振りモジモジと腰を動かしていた。 それは、次々に訪れるもっともっと激しい放屁の欲求に堪える姿でもあった……。 エレベーターの中にひろのおならの匂いが充満しはじめた。 その匂いがひろのそばにいる優子のもとを激しく襲った。 それはあきらかに「おなら」そのものの匂いであった。 「‥‥、ひょっとして、ひろさん。あなた‥‥？」 優子は、ひろの顔を覗き込みながら、遠慮がちにそう尋ねた。 ついに、図星の言葉が発せられてしまったのであった。 ひろの胸は激しい羞恥に締め付けられた。 「‥おなら‥‥？」 「おならか‥‥。」 「これって、おならの匂い‥‥。」 男子学生たちは一斉にどよめき出した。 ひろはその声を聞いて、恥ずかしさに、その美しい瞳から涙を落とし続けている。 「まさか‥、ひろさんなの？ ‥ねえ‥‥？」 優子はひろに対して、信じられないと言った様子で、そう詰問した。 男子学生たちは皆、ひろを見ていた。 ひろは恥ずかしさに胸が張り裂けてしまいそうであったが、 しかし‥、こんな状況ではごまかしきれない‥、やむを得ず‥頷いてしまう他なかった。 俯いて涙を流しながら、ひろが小さく頷く……。 「まぁ、やっぱり、そうなのね‥‥!?」 優子は大声をあげた。 男子学生たちは信じられないといった様子で再びどよめき、口々に様々な言葉を口走った。 「おなら……」 「あの、ひろさんが……」 「放屁を……」 「こんなところで、ひろさんが……」 恥ずかしい言葉が男子学生たちの口から次々に発せられる。 ひろは思わず顔を歪め、どうしていいか分からず、両手で顔を覆って、いっそう激しく嗚咽した‥‥ 
第４話〜美令嬢女子大生の失態〜 （２００７年６月１５日掲載） ----------------------------------------------------- （ああ‥は‥恥ずかしい‥‥この場所から瞬時に消えてしまいたい‥‥） ひろは、そう願う気持ちでいっぱいだった。 そんな、放屁という、あまりの羞恥に震えているひろが、 「あっ！」 っと今度は小さな声を出した。 エレベーターが突然ガクンと下に動き出し、そのままゆっくりと降下を始めたのだ。 その瞬間、より強烈な屁意を催していたひろは、 必死にお尻の穴を締めたが、今度のものはガス圧が強く、 『ぷぅっ』 と、皆の前で、今度は小さな音をたてて‥おならをしてしまったのだ。 「あっ！？ 今のもしかして、また、おなら？」 男子学生達は、その音に気づき、顔を見合わせてひろを見る。 あまりの恥ずかしさに顔を真っ赤にして、「あぁっ」と狼狽したひろが喘ぐ。 そして、「今のは‥‥（違うの‥）」と、必死でごまかそうとしたものの‥‥、 しかし‥ひろ自身も普段以上にきついと感じる程のおならの匂いがしてきてしまったのだ。 ずっと長い間我慢していたおならである。 腸の中で発酵してしまったかのような、臭いがするのも無理はなかったのだ。 それにしても清楚で美しいひろのものとは到底思えない臭いのおならであった。 ひろはその臭いに、もう、ごまかしきれないと思い、ただただ、両手で顔を覆ってしまっていた。 大勢の人々の前で犯してしまったあまりに恥ずかしい失態。 自分の放屁にうろたえて、ひろの頬は火のように燃え上がっていた。 「やっと‥エレベーターは動き出したけど」 「もしかして、ひろさん。ずっとおならを‥我慢してた？」 「さっきからずっと様子がおかしかったみたいだけど‥」 優子達のその言葉を聞いたひろの羞恥は増大した。 ‥‥おならをずっと我慢してた事に気づかれてしまった！ 清楚な美令嬢女子大生が、はしたなくも、おならがしたくて、したくてたまらないと思っていた事を！ そして‥‥今もまだ‥‥ひろは引き続き押し寄せてくる強烈な屁意を我慢しているのだ‥‥ その時である……。やっと動き出したエレベーターがガクンと突然、停止してしまった。 エレベーターはそのまま、全く動こうとはしない。 「え？」 引き続き押し寄せる強烈な屁意に、ひろの我慢はもう限界だった。 今度はさっきと違い、 『ぶ〜〜〜〜っっ！』 っと、とてつもなく大きな放屁音が鳴った。 たまっていたおならを、ひろはもう我慢しきれずに出してしまったのだ。 （いやぁ。もう、だめぇ） ひろはもう、耐え切れずにお腹の中にたまっていたすべてのおならを放出した。 『ぶっ、ぶぅぅ〜〜』 我慢に我慢を重ねていたおならが、ひろの美しい形のお尻から、 堰を切ったように‥大きな放屁音を鳴らしながらとめどなく出てしまうのだ。 ‥しばらくして再び動き出したエレベーターの中‥ ひろのおならの激しさに、皆が、あっけにとられたようにひろの姿を見つめていた。 そして‥ひろの悲劇は、その非常用カメラに写った映像を監視員達にも見られていた事である。 美しく清楚なドレス姿のお嬢様は、皆んなの見ている前で惨めにも激しい放屁をしてしまったのだ。 あんなに恐れていた悪夢のような出来事が、今や紛れもない現実となってしまったのである。 エレベーターという密室の中で、そして監視員達が見つめるモニターに映し出されているところで、 皆は激しい放屁をするひろの、それとは相反する美しい姿を驚きの顔で見つめていた。 そして、ひろの放屁映像は、その大きな放屁音とともに記録されてしまっていたのだ。 綺麗な黒髪、美しいドレス姿のお嬢様。 その美しく清楚なお嬢様が、恥ずかしくも激しい放屁をしてしまっている姿。 前代未聞の放屁映像……。監視員達もモニターに釘付けになってしまっていた。 ‥‥ああ、悲惨にも、カメラの前‥‥！ 皆が見ている、その目の前で‥‥ ‥‥信じられない！ 驚くべき光景だ‥‥！ ああ‥‥！ ああ、‥あのひろさんが‥あられもなく‥‥ ‥‥２１歳、深窓の御令嬢が‥‥！ ああ、何という……！ 何という恥ずかしい‥‥ エレベーターの中で、モニターの前で、信じられないあまりの光景に皆が衝撃を受けている。 近くの階へついたエレベーターの扉がやっとひらくと、 「ああ‥、いやっ」 と、ひろは羞恥で真っ赤に染まった顔を両手で覆うようにしながら、逃げるように駆け出していった‥ エレベーターの中にはひろのおならの臭いが充満していた。 そして‥我に返った優子や男子大学生達がひろが立ち去った後のエレベーターの中からゆっくりと降りてきた‥‥ 
第５話〜陥落への意外な訪問者〜 （２００７年６月２２日掲載） ----------------------------------------------------- （‥ああ‥） ホテルに用意されている部屋にもどって、ひとりになったひろは大きなため息をついた。 （なんという‥、お誕生日になってしまったの‥） 父母や来賓の人々の手前、 なんとかその日のパーティの主役を最後までやり遂げたひろであったが、 パーティの間中もずっとそれどころではなかった。 パーティでの挨拶や、人々との会話で無理やり笑顔をつくり、平静を装っていた為、 なんとか、父母には様子がおかしい事には気づかれずにすんだようだったが あまりの恥ずかしさに、本当は泣き出したい気持ちでいっぱいだった。 最後まで優子や友人である男子大学生達の顔を見る事などとてもできなかった。 パーティが終わると、「今日はちょっと疲れたのでもう休みます」と 父母への挨拶を済ませて、皆の視線を避けるようにすぐにこの部屋にこもったのだ。 （ああ‥あんな羞態を晒してしまって‥これから、わたくしはどうしたらいいの‥） もう、とても優子や大学の皆んなと顔を合わせる事なんてできない。 清楚な美令嬢にあるまじき、あまりの羞態を皆の前で晒してしまったのだから‥ （ああ‥恥ずかしい‥‥、あんな‥） あの時の情景を思い出すだけで、あまりの恥ずかしさで顔から火が出るほどである。 ドレスを脱ぎ、部屋でひとりになった後も ひろは、ずっと憂鬱な気分に陥り、激しい羞恥地獄の中を彷徨っていた。 『トゥルルルルゥ』 その時、ホテルの部屋の電話が鳴った。 「‥はぃ‥」 （ハッ）っとして、我にかえり、しばらくしてから、ひろは受話器を取った。 「ひろ様。もう、お部屋にお戻りでしたか」 電話の相手はこのホテルのフロント係の、雄一という２１歳の青年だった。 同じ年という事もあり、ひろも彼の事は前からよく知っていた。 高校を卒業してすぐにこのホテルに就職した彼は、ひろの父から言わせるとよく働くまじめな青年である。 たしかに、ひろが、このホテルに来るたびに細かな用事や面倒までよく見てくれていた。 雄一の用件は、フロントに届いているひろへの誕生日の花束をこれから部屋まで届けるというものだった。 本当は、今夜は人に会いたくない。ずっとひとりでいたいと思ったひろだったが、 せっかくの花束を断る事もできずに、承諾すると、急いで下着姿の上にガウンを羽織った。 「ひろ様、雄一です。」 部屋をノックしたその雄一の声にひろがドアを開けると 「あっ！」 ひろの許しも得ず、雄一は部屋に入ってきてすぐにドアを閉めたのだ。 「なんです。‥どうしたのですか‥‥雄一さん」 雄一は先程話していた花束すらもっていない。変わりに小さな鞄を手にしている。 顔見知りという事で安心し、油断していたひろに対して、雄一は驚くような言葉を口にした。 「ひろ様。今日はエレベーターの中で大変でしたね」 「えっ‥‥‥」 雄一の言葉にひろは絶句した。 （なぜ‥その事を‥） 「実は、エレベーターが止まってから、ひろ様の事が気になって監視室にいって様子をみていたのです。」 （み‥見られていた‥の‥） それだけで、ひろは青ざめた。そして、羞恥で『かあっ』と一気に頬を赤らめた。 雄一は、そんなひろに構わず、鞄から取り出したものを 部屋のＴＶに接続されているレコーダーに入れて再生しはじめた。 「あっ‥」 そこに写しだされたのは、あのエレベーターの中での光景だったのだ‥ 「も‥もう、やめて‥やめてください‥」 あわてて、映像をストップさせようとするひろの手を掴んで雄一が言った。 「まさか、ひろ様があんな‥。ひろ様、この映像が世間に流れたら‥どうなるでしょうか‥」 ひろの悲劇は、非常用カメラに写った恥ずかしすぎる映像が記録されてしまっていた事にあった。 「これ、ひろ様次第では、ひろ様にお渡ししてもいいんですが。‥どうしましょうか。」 雄一のその言葉は、威圧するような声音までふくんでいた。 じわじわと、しかし、確実に雄一はひろを窮地に追い詰めていく。 ひろは事の重大さに気づき、完全に逃げ場を失ったかのように呆然と佇み、怯えていた‥‥ |
