第６話〜汚辱、脅された令嬢〜　（２００７年６月２９日掲載）
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「ど‥どうすればよろしいのですか‥‥」
ひろは怯えた声でやっとそれだけを言った。
「ひろ様は‥、ずっと憧れの人なんです‥
だから‥口止め料として、一回だけ付き合ってもらえれば、あとはもう何もしません。」
雄一は、ひろへの想いを話しはじめた。
「‥付き合うっ‥て‥、どうすれば‥。」
部屋にはエレベーターの中での、ひろの恥ずかしい場面の映像が流れたままである。
ひろは雄一が語る想いに、羞恥で赤く染まった頬のままで恐る恐る聞き返した。
「一晩だけ‥、ひろ様を自由にさせてほしいと言う事です。そう一晩だけです。
一晩だけ思いを遂げさせてもらえればいいのです。
へたにしつこくして墓穴を掘るような事はしたくありませんので‥その点は安心して下さい。」
雄一の言葉遣いは丁寧だったが、有無を言わせぬ強さがあった。
「‥‥そんな‥、ひどい‥」
ひろは雄一の勢いに威圧され、やっとそう言ったものの、
もう一度、部屋に流れている映像をもとに脅しをかけられると‥絶句してしまった。
雄一も相当の決心をしてきたのだろう。ひろが嘆願してももう後にはひかなかった。
そして‥何度も雄一に促され　（たった‥一晩だけ‥）とついにひろは観念して頷いた。

覚悟を決めたひろが、シャワーをつかわせてほしいと、かすかな願いを言った。
すると‥
「だめだ。そんなものはあとでゆっくりと使えばいい‥。とにかく裸になるんだ」
いつも丁寧な雄一の言葉づかいが急に乱暴になり、ひろはそれにショックを受けた。
親切に自分の用事をこなしてくれていた青年が、今は兎を捕らえた獣に変身してしまっていた。
ひろは変貌した雄一を目にし、観念したように目を伏せながらガウンを肩から落としていく‥
（ああ‥もう‥従うしか‥、一晩だけ‥言う事を聞けば‥‥）
自分にそう言い聞かせながらガウンを脱ぎ下着だけの姿になった。
すらりとした美しい脚をぴったりと閉じ、巨大なブラジャーを隠すように両手を胸元で交互させた。
「さぁ、次はブラジャーをはずすんだ」
「‥‥」
さすがに覚悟した事とはいえ、異性の前で女としての羞恥の覆いを取り去るのはつらい事だった。
「はやくするんだ」
「‥はい‥」
ようやく決心をしたようにひろは、ブラジャーをはずして胸元を両手で覆った。
あふれるように量感のある胸乳を両手で隠している。
「それじゃ、ベッドに寝るんだ」
「‥‥‥はぃ‥‥」
雄一の次の命令に、今さら無駄な抵抗をしても意味がないとは分かっているものの、
ひろは両脚をきちんとそろえて、胸元を隠すようにしたままおずおずとベッドに横になると、
首まですっぽりと隠れるようにふとんに包まった。
しかし、その間に鞄からなにかを取り出した雄一は、ベッドに近寄ると
あっさりと、ふとんを引き剥がして放り出し、
下腹部に小さな下着一枚だけをまとって横たわっているひろの裸体を丸出しにしてしまう。
そして、身体を丸めて雄一の視線から逃れようとするひろの胸元を覆っている両手を掴みあげた。
「あっ‥」
ぼろん‥と、Ｊカップの巨大な乳房がひろの両手からあふれ出した。
「ああ‥見ないで‥いやっ！」
雄一はそんなひろの悲鳴にかまわず、ひろの上体に跨るようにしてひろの両手を背中に回して重ねた。
「ああ‥、何をするのです。乱暴はやめて‥ください。」
「心配しなくていい。手荒な事はしない、ただ逃げ出されないように縛るだけだ」
そう言う雄一の手にはいつのまにかロープが握られていた。
「いやです。逃げ出したりしませんから、縛るのはやめて下さい。‥手を‥ほどいてください」
「あっ！」
必死にもがくひろの抗議を無視するかのように、
なれない手つきの雄一は、ひろの両手首を背中で縛り合わせていくのだ。
「‥あぁ‥」
縛り上げられるごと、次第にひろは抵抗を弱めていく‥
（とうとう、この‥、気高く優美な憧れの美令嬢を自由にできるんだ‥）
ひろを後ろ手に縛り上げた雄一は、これからひろへ行う自らの行為へと想いをはせていた‥‥