開設１０周年記念小説〜恥辱シリーズ第３弾〜

「それにしても、遅いな。」

警察からの連絡が届かない事に、主犯の男が苛立ったように言う。

入り口のシャッターは警察に突入されるのを防ぐ為に全て下ろされている。
まだ日中であるにも関わらず、日の光は遮断され、銀行内は照明の灯りのみとなっている。
男は覗き窓から外に目をやった。

「おうおう、凄い騒ぎになってること…」

男の目に、銀行の周りを包囲する大勢の警官達が見えた。
何台ものパトカーが集結しその隙間にマスコミ各社のカメラが見える。
男が銀行内のＴＶのスイッチを付けると、すべてのチャンネルで事件が報道されていた。

「…奴らを、少し脅かしてやるか。」

男は、人質全員を壁際に横一列で並ばせた。
一味の者達に命じて、手を頭の後ろで組ませておき、ズボンやスカートを足首まで引き下ろさせていく。
その行為に人質の女達は抵抗をみせる。

「逃亡を封じるためだ。拒否することは許さない。スボンとスカートだけだ、いう通りしろ！」

ただの辱めではなく、逃亡を妨げるためだと諭された女達は悲痛な表情を浮かべ渋々と指示にしたがった。
足首まで脱がされたズボンやスカートが狙い通りに動きを封じる役目を果たしている。
順番に自分の言う通りに支配されていく人質達の姿が爽快で、男は苛立ちを抑えることができた。

そんな中で、一味の者が目の前に立つと、後ずさる女子行員が男の目に留まった。
その女子行員も後ろの壁でそれ以上には下がれなくなり観念したように俯いた。

「ほぉ。うん。お前がいい。」

男は好みの女を物色するかのように、人質の中からその女を選んで引きずりだした。

「さすがに一流銀行は違うな。こっちの女に負けない位可愛い顔してるじゃないか。」

男の手で引きずり出されたのは、桂子に憧れる後輩女子行員の美穂（みほ）であった。
行員達の間では、桂子の次の麗人女子行員候補とも噂されている24歳の可愛らしい女性である。

「こいつの怯えている映像を撮って察に送り届けてやるとするか。」
「さすがにこっちのイっちまった裸の女の映像を送りつけるのは刺激が強すぎるからな。」

フロアの中央には陥落させられた桂子が全裸のままかろうじてつま先が付くほどの高さに吊られている。
桂子は大衆の面前で惨めな姿をさらしてしまった事に嗚咽し、死にたい程の羞恥で震えている。
その傍らには桂子のストッキングで猿轡され縛られた支店長が床に転がされている。

「あぁ…。許して…。　ああっ…離してください。」

憧れの先輩桂子の悲惨な姿をたっぷりと見せつけられていた美穂は、怯えた慈悲の声をあげた。

「大丈夫だ。心配するな。すぐに全裸に剥くような事はしない。お前が怯えてる映像を送って察を脅かすだけだ。」

主犯の男は、にやりとすると怯えて震えている美穂の手をつかみあげた。

「ただし、まずは下着姿位にはなってもらう。ふふふ。その方が緊迫感が届いていい。」
「さあ。お前ら、はじめろ。」

男は準備させたカメラを銀行内の全ての大型モニターに繋がせる。
その上で、美穂を下着だけの姿へと剥いでしまえと一味の者達に命じていく。

「いやっ。お願い！　許して。」

数人の男に囲まれた次期麗人女子行員候補は、小動物のように震えながら彼らに訴える。
しかし、そんな可憐な女子行員の怯えた表情を楽しむように、男達は下卑た笑みを浮かべるのだ。

「こいつはいい。幼い可愛い顔した割には派手な下着じゃないか。」

お揃いのピンクのブラジャーとショーツだけの姿に剥かれた美穂。
ブラジャーの下の胸を隠すように両手で抱えるようにしている。

下着姿にされてしまったため、胸元から隠しきれない乳房の膨らみが卑しい男達の眼前に曝されている。

「おいおい、凄いじゃないか。こいつはでかそうだな。ほら。もっとよく見せろよ。」

「い、いゃぁ。離して、お願いです。」

左右から腕を掴まれ胸を手で隠す自由を奪われてしまう。
そんな美穂に出来ることといえば、小さく身を捩り顔を伏せることくらいだった。
大画面に映し出された映像に人質の男達もおもわず見入ってしまっている。

「こりゃあ、いい。刺激的ないい画が撮れたぜ。」

美穂は下着姿を曝す恥ずかしさに、その場にしゃがみこんでしまった。
そんな美穂を前にして、映像を確認した男は満足そうに頷いた。

「ふふふ、どうだ。俺たちの言う通りに早くしないと、この女が大変な目にあうぜ。」

映像が外にいる警察に向けて送られた。

すると間を置かずに、警察からの連絡が届いた。
あと２０分程で要求通りの準備が出来るので、人質には手荒なことはしないでくれというものだ。
男達を逮捕するために突入する機会を伺っていた警察であったが、迂闊には動けなくなった。
何よりも人質の安全が第一であった。

「ふふふ、奴らも慌ててるようだな。仕方ない。待つのはきっちり２０分だけだ、急げ…と言ってやれ。」

男は警察への返答を一味の者に指示すると、ゆっくりと美穂を見おろした。

「おい。残念だったな。準備にはあと２０分もかかるそうだ。」

「いやっ…。な、何を…。」

「ふふ、察しがいいな。その間、俺たちを楽しませてもらおう。…と、いう事だ。」

「いや。やめて。ああ、いやっ。」

「さあ、まずはブラジャーだ」

男は無理やりに美穂を抱き起こした。

「やっ、やめてっ、いやっ！、プラ取っちゃだめええっっ！！　絶対…だめ‥な…の…」

正面から抱きついた男は背中に回した手で、ブラジャーのホックを外してしまう。

「いやぁっ！！」

美穂の声が銀行内に響いた。

「あああっ！！　…そんな…」

パサッ　　‥
ぽろん　　‥　

男の手で美穂のブラジャーは剥ぎ取られてしまった。

「あっ。だめっ！！」

美穂は両手で必死に乳房を覆い隠す。
銀行内の男達の視線は美穂のその部分へと注がれている。

「おう…、大きなブラジャーだな。これは中身が楽しみだ…。」

美穂の身体から毟り取ったブラジャーを手に、にやりと男が不気味に笑った。

一味の男が構えるカメラのレンズは美穂の上半身をアップで捉えていた。
美穂はカメラのレンズから乳房を隠すように必死に両腕を胸に回していた。

「…お願い…撮らないで…許して…」

美穂は自分の恥ずかしい姿が映像として撮られていることが堪らなかった。
男が最終的に、美穂の恥辱的な姿を曝そうとしているのは明らかであった。

（あああっ…恥ずかしい…見られちゃう…撮られ…ちゃう…）

カメラがアングルを変えて、美穂の下半身へ向かいピンクのショーツを映し出した。

「いやっ！」

今度は下半身の画を狙われた事を察知した美穂は、真っ赤な顔をして股間を隠すように体を中腰に屈めた。

「いいねぇ。色っぽい、いい姿だぜ。」
「ほら、ちゃんと隠さないと、しっかりと映像に残されちまうぜ。」

一味の男達が美穂のその姿を面白がってからかう。

次期麗人女子行員候補のその姿に、不覚にも人質となっている男子行員達までもが興奮していた。

「お願い見ないで…。もう…許してください…」

屈みこみながら美穂が叫んだ。

「おいおい…何言ってんだ。まだだよ…」

「もう…許して…」

「真っ直ぐに立つんだ。もっと酷い目にあいたくなければ…早くしろ…」

美穂の哀願する声が聞こえていないかのように男は冷徹に言った。

美穂の目に自分の体に向けられているカメラのレンズが映った。

「腕が邪魔だ…下げろ！！」

男は腕を胸に回して隠している美穂に厳しく言い放った。

「……」

有無を言わせぬ男の残忍な目に睨まれてはもう逆らう事などできなかった。
ボロボロと美穂の目から涙が流れ出していた。
美穂はうな垂れてその腕を静かに降ろした。

「おおおっ…」

声にならない低い男達の呟きが辺りに漂った。

想像した以上の巨大な乳房が現われた。
男達の目の前で大きくまるく膨らんだ乳房が揺れていた。
驚くほど鮮やかに、濃いピンク色の大きな乳輪が白い乳房に映えていた。

「これは、でかいな。こいつは本物の巨乳だぜ。」
「良い乳してるじゃないか。」
「ほんとにでかいな‥、けど、ふふ。凄いなこの乳輪は」
「乳輪も‥でかいっ。」
「ほんとに。しかも色も濃いしね。」
「おいおい、男とやり過ぎなんじゃねえのかい。それとも自分でか。」
「まてよ。おい、乳輪だけじゃねえ、乳首だってでか目だぜ。ふふふ」

「い…いやっ‥‥言わないでっ…」

美穂の乳房の頂きは男達が指摘したとおり大きくて色素が濃く、可愛い顔からは想像もできないものだった。

（ああ‥　見られてしまった‥‥　私の……　‥‥こんなの酷い‥‥酷すぎるわ‥‥）

それは美穂にとっては、普段からとても恥ずかしく感じていたものだった。
最も気にしていることを男達にからかわれて、耐え切れずもう一度腕を胸に回して隠してしまう。

男達に指摘されたその部分はみんなに羨まれる巨乳の美穂にとっての最大のコンプレックスだった。
誰にも知られないように内緒にしていた、恥ずかしい秘密だったのだ。
それが、こんな大勢の前であからさまにされてしまった。

「おいおい。だれが隠していいって言った。ほらっ腕を下げろ！！」

「ううっ‥‥」

恥ずかしい秘密を知られてしまったショックに打ちひしがれている美穂。
大勢の男達そしてカメラのレンズにその部分を自ら曝さなければならないのはなによりの屈辱だった
しかし、男の激しい恫喝にふたたびうな垂れて腕を降ろすしかなかった。

ぷるん　　‥

美穂の乳房がもう一度、皆の前に包み隠さずに曝された。

「‥‥」

見事な巨乳に隠されていた恥ずかしい秘密を大勢の者達に見られて、その上映像にまで撮られてしまっている。
美穂は目まいがするほどの恥辱の中で、顔を伏せてうな垂れることしかできなかった。

「可愛い巨乳グラドルがＡＶ転向して脱いだら、乳輪がやたらでかかったなんてのも最近は多いからな。」

男が追い打ちをかけるように、そんな美穂を揶揄う。

「そんなおっぱいと一緒ってやつだな。せっかくのこんな見事な乳房がなぁ。」
「可愛らしい顔に不釣合いな大きくて濃い色のものだったとはね。ふふふっ。おい…聞いているのか。」

「…は…はい…」

美穂は恥辱に震えながら男に答えた。

「ふふふ。そうか聞こえてるか。ほら、ちゃんと顔を上げろ。撮ってるんだから！」

「うっ‥‥」

恫喝されて上げた美穂の顔は、涙がとめどなく頬をつたって流れていた。

「そうだ、いい娘だ。それにしてもこんなエロい裸じゃ、裸をみられるのを嫌がるわけだ。」

「もう…、…いわないで…」

惨めで情けなくて恥ずかしくて、美穂の精神はもう…崩壊してしまいそうだった。

「ふふふ、こりゃあ、楽しくなってきたな。このエロい裸…もっと調査してやる。」
「お前たちはもういい。ここからは自分でさせよう。」

「おい、次はどうすればいいか。分かるよな…」

男は一味の者達に命じてから、美穂に告げる。

「もう…もう…許してっ…」

「…ふふふっ、駄目だ。もし逆らえば、もっともっと恥ずかしい目にあわせてやる。」
「何なら、この姿を全国放送でもさせようか。」

「……」

この男ならやりかねない…、もはや逃れる事など出来ないのだという恐ろしさが美穂を襲っていた。

「ほら、まだ一枚残ってる。分かるだろ…、脱げ！！」

（ああ…もうだめ…逃れることなどできない…もう…だめ…なのね…）

男の強い恫喝に美穂は悲痛な表情を浮かべながら、意を決したように片手をショーツの淵にかけた。

「…せめて…映像は…カメラで撮るのだけは…許して…ください…」

悲痛な決心をした美穂であったが、カメラのレンズと向かい合うと堪らずに手が止まってしまう。

「……さっきから駄目だと言ってる…聞こえないのか」

脅すような男の目に美穂が怯える。
もう何を言っても無駄であった。

「……、あぁ……」

美穂はカメラのレンズの前で最後の下着に隠されていた下半身を露わにしていった。
大勢の男達、そしてカメラのレンズが見守るなか美穂は自らの手で全裸になった。

「おい、手は後ろだ。カメラに向かって真っ直ぐに立つんだ。」

秘部を手で隠そうとする全裸の美穂に、間髪を入れずに男が指示をだす。
美穂は男の指令に従う他なかった。

（なんで…こんな…あんまりにも…ひどい…）

美穂の目に嫌がおうでも正面のモニターに映し出された自分の姿が入ってくる。
美穂は、突き刺すような男達の視線を感じていた。
自分のあまりの恥辱的な姿にこの世から消えてしまいたい思いだった。

「おおお…」

全裸を曝した美穂の姿に、一味の男達が歓声をあげる。

「これは、可愛らしい顔に似合わぬ剛毛だな。」

「ほんとに。なんだよ。こんな可愛い顔してそっちの女とちがってすげえ濃いな！」
「それにしても、こんな真っ黒に…。ほらっ濃く太く密集して生えてる。」
「可愛らしい顔の下の大きな乳輪と濃い剛毛か。本当に顔に似合わぬエロい裸だな。」
「でもよ。その可愛い顔とアンバランスなところが、またそそるぜ。」

男の声に続いて調子にのって一味の者達が辱めようと責め立てる。

「も、もう、いわないで‥」

美穂は、すぐにでもしゃがみこんで裸体を隠したいという衝動に駆られる。
しかし、男の指令に逆らったらどうなってしまうのか。
美穂はその衝動を必死に抑えて、あまりの恥辱に震えながらその場に立ち続けた。

「やっと素直に従う様になったみたいだな。ふふふ、今度はスリーサイズの調査だ。」
「素直になったご褒美に、こっちの女と同じようにスリーサイズをしっかり計ってやる。」

「‥‥‥」

メジャーを持ち出した男がバストからウエスト、ヒップと次々に美穂のサイズを計測していく。

「おっと、お前の場合は…。ふふふ、このでかい乳輪も計らないとな。」

「！！」

男の無神経な言葉は美穂にはショックだった。
それでも今の美穂は、そんなあまりの屈辱にも震える身体を抑えじっと従うしかないのだ。

「さあ。発表するぜ！」

男の言葉に一味の男達がまたしても歓声をあげる。

「ふふふ。おっぱいは大きいぜ。バストは90cmだ。Ｅカップってところか、いやそれ以上かもな。」
「ウエストは63cm、ヒップは89cm。着やせするタイプだな。意外なほど肉感的な身体してるぜ。」

「そして…最後はこのでか乳輪だ。……ほう、直径7cmといったところかな。」
「おい。せっかく計ってやったんだから自慢の乳輪のサイズ位は覚えておきな。はははっ。」

「こんな可愛い顔して、真っ黒な剛毛にこのでか乳輪だ。つくづく女ってのは裸に剥いてみねえと分かんねぇな。」
「ああ。こいつの場合は、麗人女子行員というよりも乳輪女子行員だな。ははは」
「乳輪女子行員たぁ、お前、旨い事いうな。はははは」
「おい女、よかったな。新しいあだ名まで付けてもらってよ。ふっはは」
「そうだな。そこに並んでる行員さん達もこれからはそう呼んでやんな。わっ、ははははは」

主犯の男の笑い声に合わせて、美穂を揶揄ように一味の男達も大声で笑い出す。
それに合わせるかのように、モニターの大画面に美穂のその部分がアップで映し出された。

「もうだめ。いやっぁ！！」

次期麗人女子行員候補とまで噂される、うら若き乙女には、あまりといえばあまりに酷い仕打ちであった。
卑劣な男達は、ひとりずっと悩みつづけ、もっとも恥ずかしく感じているその部分をあざ笑うのだ。
美穂はあまりの恥辱に耐え切れず、男の指示に逆らいついにその場にしゃがみこみ突っ伏してまった。


「おい。何してんだ！」

「ああっ‥‥‥」

男の声色が一変して恐ろしいものに変わった。
その声に男の怒りを悟った美穂は我に返り、ゆっくりともう一度立ち上がった。

「そうだ…。ほら、カメラに向かって真っすぐに立つんだ。手は後ろだろ。」

大画面にはふたたび美穂の恥ずかしい部分がアップで映し出されていく。

「よしそれでいい。だが、指示を破った落し前はつけてもらわないとな。」
「おい。カメラを構えたまま仰向けになってそこに寝ろ。」

男はカメラを構えて撮影している一味の者にそう命じる。
その男は言われた通りに体を横たえてレンズを天井に向けた。

「それじゃ…いよいよ最後の部分の調査だ。」

「…最後の部分…調査…って…どんな…何を…」

これまで恥辱的な辱めを受けてきた美穂は怯えながら思わず呟いていた。
その疑問に、にやりとして男が答えた。

「簡単なことだ。そこで構えているカメラを跨げばいいだけだ。」

「そ…そんな…事…」

「そんな事…何だ。」

「……で…きま…せん…」

「そうか、できないか。分かった。」
「おい、さっきまでに撮った映像を察に送ってこい。ちゃんと放送させるように伝えろ。」

「待って！　待ってください。」

美穂は慌ててすがるように哀願する。

「んっ、何だ跨ぐのか。」

男の有無を言わさぬ強烈な眼差しを受けて美穂は悲痛な決心をした。

「…や…りますから……だから…お願いです…映像は…それだけは……」

そんなものを世間に放送されたら、自分はもう生きていけないと美穂は必死になって哀願した。

「ああ…分かった…。さぁ跨げ、早くしろ。」

男の言葉に頷いた美穂は、全裸のまま床に横たわる一味の男の傍に近づいた。

激しい羞恥心に美穂は気がふれてしまわないのが不思議な位であった。

（…もう…だめ…従うしかないの…どうすることもできないのよ…）

逃げ場の無い仕打ちに美穂は自らに言い聞かせるように頭の中で呟いていた。

「どうした…跨がないのか。」

男の声が不気味に響いた。
カメラを構えた男の顔の横に立った美穂は、意を決してカメラを跨いだ。

フロアーの天井を映し出していた画面が一瞬暗くなった。
やがてぼんやりと美穂の秘部が画面一杯に映し出された。
アップになった映像は見つめてる男達の目にも次第にハッキリと映っていく。
美穂のその部分は、濃い剛毛の下で、ピッタリ閉じていた。

「もっと腰を落として脚を広げろよ。良く見えねぇよ。」

男は不敵な笑みを口元に浮かべて美穂に言った。

すでに、男の言う事に逆らおうとする気力さえも奪われてしまったのか。
美穂は、腰を落として股間を広げていった。

色素が薄目の一目で若い女性のものと分かる女性器が鮮明に映し出された。
正面のモニターに映し出された自分のものを目にした美穂は顔を赤くしている。
大きく脚を開いた股間から剛毛の繁みに覆われた陰唇の裂が顔を出していた。

「おい。もっと奥までよく見せろよ。自分で、指で広げるんだ。」

（…あぁ…）

言われるがままに…、美穂は指を陰唇に添えた。
そして、その指を広げていった。
男からの指示が飛び、さらに指で裂け目を開いた。
画面いっぱいに美穂の秘部の内部が広がった。

完全に露出したクリトリスや膣穴までもが映しだされた。
秘部の中央には窪んだ穴が、裂け目の合わせ部には皮に包まれた小さな突起がある。
その周りを覆うように縮れた剛毛が繁みをなして映っていた。
左右に開いている小陰唇の形状までもが画面に曝け出されれている。
激しい辱めを受けつづけていた肉体は美穂自身が意識していなくても潤みはじめていた。
僅かに濡れはじめている秘部の様子が生々しい。

「ほおっ。これは良く見えるぜ。」

男の言葉に触発されたように、それまで息をのんで無言で画面を見つめていた男達が騒ぎだした。

「凄い剛毛だな。濃くて太くて、掻き分けるのも大変そうだ。」
「ああ。剛毛だ。でもよ、割れ目の中は綺麗だぜ。クリトリスは小さそうだ。」
「意外と綺麗なピンク色だ。クリトリスは‥‥包茎だな。」
「本当だ。割れ目の中は、でか乳輪と違って可愛らしい顔にぴったりの可愛いものだ。」
「でもよ。ちゃんと手入れしねえとな。ここに白いカスみたいのが見えているぜ。」

「…あああっ…そんなこと……酷い…あんまりです…」

一味の男達は死ぬ気で秘部を広げているそんな美穂の気持ちなどお構いなしに揶揄い辱める。
人質の男達までもが美穂を辱めるかのように、興奮して画面に釘づけとなってしまっていた。
自らの意志のように、自分の手で秘部を広げて曝していなければならないのは何にもまして辛い仕打ちであった。
真っ赤に染まった美穂の頬には、涙が止め処なく流れ続けていた。

強盗団による美穂への責めは佳境を迎えていた。
今では美穂は、体を二つ折りにして股間を天井に向かって大きく突き出して開く、まんぐり返しの格好をさせられている。
前後二つの恥ずかしい穴を、これでもかというようにさらけだし、陰唇は自らの手で左右に広げさせられているのだ。

このような体制を取らせられるまで、美穂は映像をネタに脅され続けていた。
二度と逆らう事など許さないこれが最後の通告だと男に強く恫喝されていた。
今度こそ少しでも逆らえば、有無を言わさず恥部の内部までもが撮られた画像が世間に公開されてしまう。
一切の抵抗を禁じられた美穂は、必死に男の指示に従うしかないのだ。

「いい姿だな。たしかに凄い剛毛だ、尻の穴の方までびっしり生えてやがる。」
「肛門の方はどうだ。ほう、尻の穴も、可愛らしく窄まってるじゃないか。」
「こっちも綺麗じゃないか。ここから汚いものが出てくるとはとても信じられない可憐さだな。」

「…ああっ…そんなところまで…うぅぅ…恥ずか…しい……」

あまりにも恥ずかしい姿を自ら曝している美穂。
一味の者も人質の男達も、皆が美穂の二つの花弁に視線を注いでいた。

「さあ、最後の最後は…感度の調査だ。」

女性にとって最も屈辱的なポーズを取らされている美穂の秘部に男の手が近づいていく。
その手には桂子を絶頂へと導いた女体を嬲るための道具が握られていた。

「覚悟しろよ。なぁに痛くはしない。快感に身を委ねればいい。」

「…うぅぅ…」

「おい。返事は！」

「…は…い…」

男のもつ道具が天井に向けてさらけ出されている美穂の股間に触れた。
自虐的な姿を曝していることで、不思議な程に美穂のその部分はすでに潤んでいた。

「…ひぃ…っ…」

男は美穂の反応をみながら、巧みに道具を操っていく。

「…あ、ああ、あっ…あんっ…」

美穂の声が、次第に甘いものへと変わっていく。
美穂は自分の体に沸き起こる快感にとまどい狼狽する。
こんな卑劣な男によって感じてしまう自分の肉体が恨めしかった。
男が道具を動かす度に、甘い衝撃が響いてくるのだ。
自らの手で広げているその部分が熱く疼く。
秘部からは愛液が流れ落ち、道具が与える刺激を求めている。

頭の中がまっ白になり理性が薄れていく。
欲望の中心の周辺のみを責められて…入れて欲しい、貫いて欲しいという欲望が蠢いてくる。
そんなことを求めてしまう自分の肉体の淫らさを美穂は恨んだ。

「察から、準備ができたと…連絡が入りました。」
「そうか。分かった…。しばらく待たせておけ。」

報告を受けた男が突然手を止めて、美穂はその快感の刺激を中断された。
大勢の者達の前で絶頂を迎える恥ずかしい姿を曝さずに済んだという安堵が頭を過る。
しかし、そんな安堵よりも快楽への刺激を中断されたことへの落胆をより強く感じた…次の瞬間。
男が持つ道具の先端が美穂の秘裂に押し当てられた。

「あ、ああ…あうぅ…」

男に道具を挿入された。
スムーズにそれが挿入されたその瞬間、美穂は激しい快感に溺れそうになった。

大画面の中でまんぐり返しという恥ずかしい姿勢の美女が秘部を責め立てられている。
見つめる男達の興奮は頂点に達し、大きく息をのむ。
美穂が自ら左右に大きくひろげた秘裂の内側は、愛液を湛えて濡れ光っていた。

男が道具のスイッチを入れた。
うぃんうぃぃん、と膣内に収められた道具が唸りを上げる。

「あ！　だめぇっ」

美穂はのけぞり、うめき声を漏らした。
膣内を強烈な快感が襲い、さらには振動はクリトリスにも伝わっていく。

「あっ、あ、いや、だめ、だめぇ……」

美穂は快感に襲われその振動は官能を燃え上がらせていく。
痺れるような快感が身体の中を突き抜ける。

大勢の者達が見つめる目の前でこんなにも感じてしまっている。
その恥ずかしさが、被虐心を燃え上がらせ、さらなる快感へとつながっていく。
見ている男達の興奮も爆発寸前のものとなっている。

「ああっ、あっ！　いやぁ、も、もうだめぇ…いやっ…許して…いっちゃうぅぅ」

美穂の喘ぎ声がさらに大きくなった。

「いやぁっ。もう、もうぅ、おかしくなるうぅぅ」

甘える声で絶叫を奏でる美穂が、絶頂に達するのは時間の問題だった。
一味の、そして人質の男達の興奮の渦に包まれた銀行内で…美穂の身体が激しく痙攣した。

「ああっ、だめっ！あーっ、いく、いっちゃうぅ！！」

美穂は大きく仰け反り、絶叫した。

「ああああああああっ！」

股間を天井に向けたまんぐり返しの姿勢のまま長い絶叫を上げ、ビクンと大きく身体を跳ね上げた。
男の責めに淫らに陥落してしまった美穂は、意識を失ったかのように目を閉じていた。
銀行内の男達は、痙攣を続けるその次期麗人女子行員候補の美女の肉体を、まぶしそうに眺めていた。

（恥辱の麗人　第二章　おわり　　〜第三章へつづく〜　）


〜2015年11月17日〜