開設１０周年記念小説〜恥辱シリーズ第３弾〜

「はっ…」

…、我に返った美知に自分の置かれた状況が甦った。
男達は、にやにやしながら美知に向けて拍手をしている。
…自分は目の前にいるこの男達に、自慰で絶頂に達する姿を見られたのだ…
その羞恥を心に刻まれるように、男達の拍手の音が美知の耳に鳴り響く。

「…見事なイキっぷりだったな、婦警さんよ。」
「そうとう、気持ちよかったみたいだな。」
「あんな風にして、いつもひとりでやってんだ。」
「ああ、激しかったな。」
「なんだよ、こうやって見られるの好きなんじゃないか。ははは」

男達は拍手を続けながら美知を揶揄う。

「そんな…」

かぁーっ、と美知の顔がいっぺんに真っ赤に染まる。
特殊な状況下で自分が異様に昂ってしまったこと。
それを男達に見抜かれてしまったのか…という恥ずかしさに狼狽する。

「…もう、やめてっ！」

美知の涙声の叫びに、男達はようやく拍手をするその手を止めた。


「ふふふ…、今度はこっちのまんぐり返ししてる女の番だが。婦警さん、あんたがやるんだ。」
「自分だけ、一人きりで気持ちよくなってたんじゃ不公平だろ。」
「今度はあんたにこの女のを舐めさせてやるよ。ほら、こっちにきな。」

男に手を掴まれ、フラフラと立ち上がらされた美知は桂子の前へと連れて行かれた。

「…な…なんで…、…そんなことされるの…いやです。…許して…」

同姓の手で自分に嬌態を曝させようという男の企みに桂子が哀願する。

「…あぁ、…そんな…こと…」

美知には哀願する桂子の気持が痛い程伝わってくる。
自分も痴態を披露していた間、どれだけ恥ずかしかったことか分からない。
それを…同姓である自分を使ってさせようというのだから、桂子が拒むのは当たり前である。

美知の目の前には大きく開脚させられている桂子の下半身が剥き出しになっている。
産毛しか生えていないのではと錯覚するほどの綺麗な割れ目が露わになっていた。
そこからビラビラした肉がはみ出て、無毛に近い縦筋はヒクヒクとわなないている。
そこは僅かに愛液が滲み出しているかのようにも見えた。

「ほら、何してんだ。早く舐めな。さっさとしないと、さっきのオナニー…放映すんぞ。」

「は、はい……」

それは美知にとっては決して逆らえない絶望的な脅し文句であった。

美知は桂子の前で膝を着き、背中を丸め桂子の股間に顔を寄せた。
少しだけ排尿後の後始末もしていないその匂いが鼻を突くが、我慢するしかない。
同姓からみても美しい麗人の割れ目から漂っている匂いだと思えば、さほど嫌悪感も沸かない。
しかしさすがにそれを舐るのだとなれば、戸惑いを覚えてしまう。
それでも男達に急き立てられると、美知は思い切って目の前の縦筋をペロリと舐め上げた。

「いっ！…そんな…　……あうぅ！　」

桂子が可愛らしい喘ぎ声を上げた。
美知が何度か舌を下から上に滑らせていくと、桂子の割れ目がピクピクとヒクついた。
美知は広げた舌で下から上に押し付けながら滲み出た体液を舐めとっていく。

「うっ…ぬぅっ…くぅぅぅ……」

何度も繰り返される単調な動きに思いもしない疼きが桂子の身体から湧いてくる。
美知の目に、開脚の間に苦悶と屈辱の表情を浮かべている桂子が見える。

「さぁ、おまえがこの女をイカせるんだ。でないとこのショーは終わらないぜ。」

男が桂子を絶頂へと導くようにと、美知への指示をだす。

美知には初めての事で、同姓をイカせることなどできるのかはわからない。
しかし自分がやり得る可能な限りの愛撫をするのだと、もう覚悟を決めるしかなかった。

美知は桂子を追い詰めるべく、両手を割れ目の横に添えて、指で縦筋を横に広げた。
桜色の瑞々しい粘膜が顔を出すと、清純さを感じるほどの鮮やかで綺麗な膣をしていた。

「んはあっ……」

ひっそりと息づく小さな膣口を舌先で突付くと、桂子は身体を小刻みにプルプル震わせた。
舌を尖らせ、ゆっくり潜り込ませていく。
ズッと舌先が僅かに入り込むんだところで、桂子はビクッと反応した。

舌を突き出したまま、ツーッと割れ目を舐め上げていき、秘めやかなクリトリスへと到達させる。

（…あぁ…こんな風に…なって…）

舌先が充血した佳子のクリトリスに触れた。
美知は同姓のその部分を真近にみたのは初めてだった。
それはほとんどが包皮に包まれているが、先端の頭が僅かに顔をだしていた。
美知は自分のものを弄る経験から、皮をかぶせるようにして舌先で扱いていく。
美知のものより遥かに小粒なそれは、弾けるように勃起して包皮から剥きだしになった。
全ての姿を現した宝石に吸い寄せられるように、思わず美知はチュウッと躊躇せず吸い付いていた。

「あっ…はうっ！　…そこっ…だめぇ…」

全貌を見せた蕾に驚く美知の予想以上に、桂子は強い刺激に煽られて身悶えし始める。
その反応を頼りに剥きだしのクリトリスを舌腹で転がしてやると、桂子は頭を左右に反らして呻いた。
桂子のスラリと伸びた綺麗な足も脱力するようにフラッと外側に傾いていく。
ただでさえ開脚していた足が、さらに大きく開かれる。
割れ目を横に押し広げていた両手を離しても、大きく足が開脚されているために花びらは開いたままである。
美知は口を開けている花びらに指を当てて、優しく撫で上げていった。
大量の愛液のヌメリが手伝い、なめらかに指が割れ目を滑っていく。
何度も上へ下へと反復させていた指を、すぅっと膣口に押し入れた。

「うぐっ！　…あうっ…ああんっ」

桂子はたまらず屈辱の声を上げる。
美知は構わず、のけ反り反応したの桂子の部分に指の出し入れをくりかえす。
そして、舌でクリトリスを押しつぶすようにして舐め上げた。
舌で圧迫されている桂子のクリトリスがぴんぴんとして、やけに敏感になっている。

「はあっ……はああっ……ふああっ……」

桂子はもう絶え間なく荒い呼吸を繰り返してしまっていた。
押し寄せる快感の波に翻弄されているようであった。
フッと見ると、桂子の顔は紅潮し快楽の熱で身体が火照っているようだった。

「ん……んんっ……あんん……、あぁ…もう、だめぇ…」

繰り返される舌での愛撫に美知の耳に聞こえてくる桂子の声がだんだんと大きくなってくる。
こうなるともう、桂子からは同姓に嬲られているという嫌悪感は感じられなくなっている。
桂子が絶頂を向かえる瞬間が真近なのはもう誰の目にも明らかだった。

美知は、今よ…とばかりに指の出し入れを激しくしながらクリトリスを舌で押してズリズリと動かした。

「あ、ああっ……ひあああっ！」

美知の動きに応じるように、桂子は痙攣するように細かく震えて絶頂をむかえた。
桂子の身体から離れて振り返った美知の頬は、溢れでた桂子の愛液でびっしょりと濡れていた。

「麗人女子行員がなぁ…、もの凄いイキっぷりじゃないか。」
「ああ、麗人だなんて言われてたって、一皮むけばこんなもんだ。」
「ほんとだよ。イキかたなんてエロエロだ。淫らなもんだな。」
「それによ。うまいじゃないか、婦警さんよ。あんた、そっちの素質があんじゃないの。」
「ははは。それにしても、二人の美女の淫乱ショーとは、いいもの見せてもらったな。」

「……ああ……なんで……こんな…」

（…ごめん…なさい…、…許して…）

激しく気をやった桂子は、放心したように仰向けでぐったりしてしまっている。
美知も、自分が行ってしまった行為が信じられないように呆然と座り込んだままである。
男達の前で淫らな見世物を演じてしまった女達は、そんな揶揄いにも返す言葉もないのだ。

「たしかに、いいイキっぷりだったな。ふふふ…」
「さてと、それじゃぁ、いよいよ最後にするか。」

男の言葉が、桂子と美知の淫らなショーがメインイベントを迎えることを告げていく。

「何もかも見せてくれたふたりだが、婦警さんよ、あとひとつだけ見せてもらってないものがあったよな。」

「…え…っ……」

この上、まだ何かさせようというのか…美知は気が遠くなりそうだった。

「おいおい忘れてもらっちゃ困る。まだ見せてもらってないだろ、…ほら、クリトリスの皮むきショーだ。」

「…ぁぁ……そんな……」

「そうだそうだ。剥いて洗ってないっていうクリトリスも、ちゃんと剥いて見せてもらわないとな。」
「ああ、いいケツしてんだから、まずはこっちに尻向けてなんもかんも全部見せろよ。」
「おっ、それいいねえ。自分で剥くの怖いなら、さっきのお返しに行員の姉ちゃんにやってもらえばどうだ。」
「そうだな。俺たちに触られるのがどうしても嫌だってんなら、それしかないだろ。」

（…なんて…ことを……）

「皆んなのご要望だ、そうしよう。さぁ、はじめてもらおうか。」
「婦警さんの尻が皆んな大分気に入ったようだし…。そうだな、まずはカメラに向かって尻をつきだしな。」

男に立たされた美知は、壁に手をつくとカメラに向かって尻を突き出していった。
カメラが撮った画面には美知のつるりとした綺麗な尻のアップが映し出される。
立ったままで前かがみにさせられた事で恥ずかしい二つの穴も丸見えとなっている。

「おいおい、顔はこっちだ。ちゃんと顔見せろよ。」
「この画もすげえな。ふぅ…、それにしても綺麗な尻だ。」
「ああ、つるつるで、たまんねぇな。」
「そのまま四つん這いになって、脚開いて、中までよく見せろ。」

しばらく…その画を充分に楽しんだ男達から非情な命令が飛ぶ。
言われるがままに今度は床に膝をつき、渋々と美知は四つん這いになっていく。
四つん這いになった美知は、足を開いて尻を高くあげさせられた。

（…みないで…ぁぁ…恥ずかしい……わ…）

前の穴だけでなくお尻の穴の隅々まで、その皺の数までもが余すところなく写し出されたその姿。
本来であれば生涯にわたっても人の目に曝される事などないはずのものである。
美知はよもやこんな恰好をさせられる事があるなどとは、今まで考えた事もなかった。
それも男達に向かって…カメラのレンズに向かって…自分から行っているのだ。
それは女としての究極の羞恥の姿であるといってもいいものだった。

「ほらっ…行員の姉ちゃん。いつまで、そこで股ひろげて寝てんだ。」
「こっちに来て、気持ちよくしてもらったお返しをしなきゃな。」

男は仰向けのままぐったりと横たわっていた桂子を引き起こす。
そして跪かせて、四つん這いになった美知の尻の先に顔をもっていく。

「婦警さんよ。今からみんなであんたのクリトリスをたっぷり観察してやるよ。」
「男に触られるのがそんなに嫌なんじゃしょうがない。この女にやってもらう。」

「うぅぅぅ‥いやっ‥」

「あんたは自分でも見たことのないクリトリスの全貌をみんなに見られるんだ。」

「お、お願い…怖いの…、そんな事だけは許して…ください。」

美知は涙をこぼしながら、恥ずかしさと悔しさに必死に耐えていた。
男達がニヤニヤと美知と桂子を見つめている。

「だめだね。さあ、行員の姉ちゃんよ、始めろ！」
「いきなり剥くのは無理だろ、最初は優しく皮の上から扱いてやんな。」

首を横に振り美知の願いを拒否した男は、冷たくいいはなった。
男に促された桂子の右手はゆっくりと薄い茂みを通り、自慰で熱を持った美知のクリトリスへと向かう。

「…ご…ごめんなさい……」

桂子は詫びながら、絶望に震える美知の割れ目の中からクリトリスの皮を引っ張り上げて引きずりだした。

「あ、あぁぁぁぁ‥‥」

熱を持ったクリトリスが冷たい外気に晒され、勝手に快楽を感じている。
桂子のしなやかな女らしい指が、優しく包皮につつまれたクリトリスを皮ごと扱いていく。

「あうぅ…、お願い、…許して…やめて！　あんっ！！」

美知があげた大きな喘ぎに、桂子がびくりと手を止めた。

「何、止めてんだ。ほらっ。」
「もっともっと皮ごと扱いてよぉ、勃起させるんだ。気持よくしてやんな。」
「そうだそうだ。いいぞ、そんな感じで続けろよ。優しくだ。」

桂子は、男達に言われるがままにもう一度皮の上から美知のクリトリスを扱き始めた。
女の性感のツボを心得た同姓の手が、優しく、優しく…、小刻みに美知のクリトリスを扱いていく。

「あっ…　ああっ…あ！　あうん！！ 」

美知はたまらず、腰をヒクつかせてしまう。
四つん這いになってのうつ伏せでの行いは、美知のいつもの自慰のスタイルなのである。
桂子の手で皮の上からしごかれていたクリトリスが次第に気持ちよくなっていく。
いつもの自慰での行いのように、クリトリスは皮が本体をこすりあげ美知の体を刺激し続けている。
じっとその気持ちよさに耐えているものの、その感覚に自分でもどうして良いのかわからない。
腰が砕けそうになる快感に美知の顔がだんだん紅潮してくる。

（す…すごい…わ…）

包皮の中で勃起していく美知のクリトリスの大きさに桂子が驚きの表情を浮かべる。

「おっ、ほんとに大きなクリトリスだな。」
「ああ…皮の上からでもハッキリと大きさがが解る位だぜ。」
「婦警さん、すごいな。凄く勃起してる。」

男達は、行為を続ける桂子と喘いでいる美知の双方の姿を見ながら笑みを浮かべている。
そんな屈辱的な状況の中で、美知の体は次第にあってはならない感覚に襲われていく。

「お、お願い‥も、もう止めて…、それ以上されたら…あぁ…いっ…いっちゃぅ…」

美知のその部分からは、すでに大量の恥かしい蜜が溢れ出ている。
美知はもはや、その部分を襲う恥かしい淫らな感覚にどうして良いかわからなくなっていた。
絶頂に達してしまいそうな、そんな美知のクリトリスは、皮の中で驚く程に大きく勃起してしまっていた。

「おいっ、頃合いだ。そろそろいいだろう。仰向けになりな。」

桂子の動きを一旦止めさせた男に強要されて、美知はおずおずと仰向けになっていく。

「それでいい。さあ、いよいよだ…剥きな。」

刃向かう事など許されない低く冷徹な響きの声が、美知の姿を見つめる桂子を怯えさせる。
命じられたＭ字開脚の間に苦悶と屈辱の表情を浮かべる美知を見ながら桂子は男の言葉に頷く他ない。
仰向けで開脚した、大きく開いた花びらの部分をカメラのレンズが捉えていく。

「ああぁ‥ゆ、許して…そ、そこっ…剥かないで…ああ…怖い…怖いの…」

そんな美知の願いを無視するように、さぁやれ…とばかりに男は桂子を強く促した。

（ごめんなさい…するしかないの……）

美知から滲み出た体液を絡ませた指で、桂子はゆっくりと癒着気味の包皮を少しづつ離していった。
繰り返される単調な動きにクリトリスがズキズキとして、痛みと疼きが身体から湧いてくる。

「うぬぬぬぬっ。くうううううう……あうっ…　い、いたい…　ひっ、ひぃぃ…」

桂子は美知のクリトリスを右手で扱きながら、左手で時々包皮を下に引きさげ少しずつクリトリスを剥いていく。

「あううっ！」

じんじんと熱を持ったクリトリスが痛くて、まるで火がついているようだった。

「こんなに真っ赤にさせて震えてらぁ。おい、もっともっとクリトリスを勃起させろよ。」
「そうだ、いいぞ。おおっ‥クリトリスの頭が見えたぞ。」

その声に男達が、身を乗り出した。

「いよいよ婦警さんの全てがさらけ出されるぞ」
「見ろよ、クリトリスの頭だ。　さぁ、もう一気に剥いちまえ。」

男達の声に後押しされた桂子は、淡々とクリトリスをシゴきながら包皮を剥いていく。
そして…くにゅっとクリトリスの皮を上に向かってしっかりとめくり上げた。

「あ！…ひぃぃ！！」

クリトリスを剥きだしにされたその初めての感覚に美知が悲鳴を上げた。

「あはは、いよいよ全剥けだ。でっかいクリトリスが良く見えるよ。」
「ほら、婦警さんの、いやらしいクリトリスが丸見えだ。」
「剥けたな！これが、クリトリスの付け根だ。」
「見ろよあの顔。しかし、大きいクリトリスだな」
「初めて剥いたんだろ。根本見てみろよ、恥垢だらけだ。」

「あぅ！　う…嘘よ…、ああ…恥ずかしいの…、…いやよ…やめて…お願い…見ないで…」

男達の目の前には美知の大きく固くなった剥きだしのクリトリスが画面にアップで映し出された。
桂子の両方の指で花びらを割り開かれ、皮を捲りあげられてしまったクリトリス。
美知は自分ですら知らないその姿を、卑劣な男達にまじまじと見られてしまったのだ。

「お‥お願い‥見ないで…戻して…元に戻して…、か…皮…を…被せて…」

「…もう、許してあげて…下さい…」

その訴えに、見るに耐えない凄惨な恥態に、美知の身を案じた桂子が男達に許しを求める。

「ふふふ、だめだ。ほらっ、ちゃんと皮、捲ってろよ。」
「そうだとも。もっともっと、しっかり観察してやらないとな。」

男達に言われてやむを得ず、桂子はめくり上げたクリトリスの皮を指先で押さえつけた。
カメラのレンズが捉えた美知の隠されていた秘宝の全貌が画面に映し出されている。
男達が、そして桂子が…驚く程の大きさに勃起したそれは、まるで小さな男の一物のようであった。
皮の中からはじめて剥きあげられたその秘宝の根元には、恥ずかしい白い汚れが付着していた。

「それにしても、こりゃ、こんな綺麗な顔からは想像もできないもんだよな。」
「ほんとだぜ。こんなでかいもの隠してよ、根元に恥垢ためこんでるなんてな。」
「ほらっ、剥きだしになった自分のクリトリス。見た事ないんだろ。ちゃんと見ろよ。」
「だめだぜ。いい大人の女なんだから、クリトリスの皮、ちゃんと剥いて洗わないとな。ははは。」

男達はモニターの画面を美知の視線の先に向けて、見せつけるようにして揶揄のだ。
美知の目に画面に映し出された、恥ずかしい自分の姿が入ってくる。

「嘘よ…、ち、違うわ！　違うの！…い、いやぁ！　違うの‥見ないで！　見ないでぇ！」

はじめて見る自分のその秘所に、美知は激しいショックを受けた。

（こ…、こんなところまで…見られてしまったなんて…あぁ…）

美知は男達の言葉に激しく狼狽し、空しい反論を繰り返す事しかできない。

桂子の手で広げられクリトリスの根元まで剥きだしにされた美知の股間は男達に視姦されつづけた。
男達は、美知の恥ずかしい場所の批評を酒のさかなに、美知を揶揄い笑い合うのだ。

「あぁぁ…、もう言わないで…これで…充分でしょ…。も…もう…お願い…許して…」

「まぁ、まて…もうちょっとそのままでいろ…」

一刻も早く男達の視線から逃れようと涙を流しながら起き上がろうとする美知を男は制した。

「おい…行員の姉ちゃんよ…。お前が剥いたんだ、後始末してやれよ…この女の…」

「後始末…」

桂子は男の言葉に戸惑いながら、自分が無残に暴いてしまった美知の股間に目をやった。

「この女がクリトリスの根元にためこんでた恥垢をきれいにしてやれ…」

「えっ…そんな…」

「いいから…やれ…」

「は…はい…」

桂子はちょうど目の高さで股間を広げている美知の前で渋々と頷いた。

「そ…そんな…恥ずかしいことを…。…あぁ…いやよ…」

自分の秘所を見つめる桂子から目をそらしながら美知は呟いた。

「ほらっ、まずは顔を近づけて汚れを確認するんだ。匂いもな…ふふふ」

「ご…ごめんなさい…ね……許して…」

男に強要された桂子の目はじっと美知の恥裂を見つめていた。
やがて桂子は美知の股間を割るように顔を近づけていった。

「ごめんなさい…しょうがないの…こうするしか…」

桂子は汚れを確認するために美知の性器を観察した。

（ああっ…ひどく匂うわ……）

鼻先を肉襞に近づけた桂子は美知の性臭を吸い込んだ。

「…そんなところ…嗅がないで…恥ずかしい…いや！…匂い嗅がないで！」

美知はあまりに屈辱的な羞恥に顔をクシャクシャにして涙を流している。

（…濃い匂い…こんなに……臭い匂いなの…）

その強い匂いに桂子はたまらず顔をしかめる。

「ふふふ、剥いて洗ってないってんだからな、かなりの匂いみたいだな。」
「だから掃除してやらんとな。これ使いな。これで根元から綺麗にしてやるんだ。恥垢をな…」

桂子の手には男から手渡された筆が握られていた。
男はそれでクリトリスの根元についた汚れを綺麗に落とせというのだ。

「ははは。覚悟しろよ。なぁに、痛いことはないだろ、快感に身をゆだねていれば大丈夫だ。」

「やめてっ…あぁ…そんなバカなことは…やめて…くださいっ…」

「駄目だ！　綺麗にしてもらうんだから、ちゃんと自分の手で開いてろよな。」
「ふふふ、そうだ。それでいいんだ。おいっ、準備はいいぜ、さぁ、やれよ！」

男に言われて、桂子がもつ筆は自ら天井に向けてさらけ出されている美知の股間へと接近していく。
そして…その筆の先は剥きだしのままとなっている美知の大きな蕾の先に触れていった。

「あっ…ひ、ひぃっ！」

脳天まで電撃のような衝撃が走った。
それは美知が初めて味わう感覚だった。
その激しい疼きはいったい…快感と呼んでいいものなのか。
柔らかな筆先で触れられ撫でられる度にビクンビクンと身体が震えてしまう。
くすぐったいようなむず痒いような、全く新しい未知の感覚だった。

「…我慢して…しょうがないの…こう…しないと…しょうがないのよ…」

美知の淫らな反応に申し訳なさを感じながら、桂子は筆を操り陰核についた恥垢を落としていく。

「あう…いぃぃぃぃ…許して……許してぇ…」

桂子は根元にこびりついた汚れを啜りとるように、時折激しく筆を押し付け撫でまわした。

「ひい！　ぃぃぃぃ…ああっ…もう…止めて…」

剥きだしの蕾の根元からのあまりに激しい衝撃に美知は桂子の手を股間から離そうと試みる。

「動くなよ、まだだ…ちゃんと開いていろ。全部綺麗にしないとな…」

美知の動きを制した男に、桂子も従う他なかった。
桂子はもう一度優しく撫でるように、筆の動きを再開していった。

「ああっ…それ…も…、…だめぇ…す、すごい…の…」

触れるか触れないかの微妙な力加減でゆっくり撫でる無機質な筆に、美知は涙目になって体を震わせた。
すでに桂子の指先にまで快楽の証を示す美知の熱い愛液が流れてきていた。

「ああっ…ああうんっ…」

桂子は筆の先でツンツンとクリトリスをつつき、溢れて止まらない愛液を掬うように下からまた撫でていく。

「…ああっ…もう…おかしくなるぅ…だめになっちゃうわぁ……」

汚れをそぎ落とすための桂子の執拗なクリトリス責めに美知の肉体は完全に反応してしまっていた。

「もう…お願い…だめぇ…」
「あああああっ…嫌ぁぁぁぁっ…、わたし…また…いっ…いっちゃう…のぉ……」

「悶えるその顔最高だよ…とっても綺麗だ」
「ああほんとに。ちくしょう…、たまんねぇな。興奮するぜ。」

桂子の責めに淫らに喘ぐ美知を見て男達は興奮していた。
その痴態に全員が股間を大きく膨らませてしまっている。
たまらずにパンツの中に手をつっこんで大きくなった自分のものを扱き始める男もいるのだ。

頭の先まで電気が駆け抜け、ジンジンと痺れるクリトリスを責め立てられる美知。
恥辱の生贄は、流れ出る涙すら拭うこともできず、ただ必死にその快感に耐えていた。
ぜいぜいと漏れる呼吸音と、自分を見ている男達の興奮した顔に美知の背中はゾクゾクと粟立った。
美知は恥ずかしい姿を見られている事に快感を感じているような錯覚にさえ陥っていた。
しかしそれは錯覚などではなく、美知が隠し持つ女としての本性だったのかもしれない…。

「ふふふ、大夫綺麗になったじゃないか。そろそろ最後の仕上げだな。」
「この別嬪な婦警さんも、もう我慢できないようだしな。いいだろ、ほらっ今だ！」

「あっあっあっあっ」

桂子の力加減で、筆先は弱くなったり強くなったり、一定のリズムでクリトリスばかりを撫で続けた。
美知は頭がぼやけて、焦点が定まらない。
呼吸は熱くて、喉が焼けそうだった。
もう、絶頂に達してしまうその快感を我慢する事など不可能だった。

（…もう少しだけ我慢して…こ…これで…終わりだから…）

それからの数時間は、桂子も美知も羞恥に顔を火照らせ屈辱に耐え続けるしかなかった。
淫らなショーまで演じ終えたふたりは、全裸のまま開脚した姿勢を強要されて放置されたのだ。

ふたりの目の先には録画された自分達のあまりに淫らな映像が流し続けられている。
自慰で…、そして互いが刺激しあう陰核からの快感で…淫らに乱れる画面の中の恥辱の麗人…
強盗団の男達は、旅立ちまでの時間を淫らな映像と生身の本人達の裸体とを飽きることなく見続ける。
そんな男達の淫靡な視線に汚されながらも不思議と麗人達の美しさが損なわれることはない。
いつまでも男達の色欲と好奇の視線を集めつづけているのだ。

警察がようやっと、人里離れた山中に乗り捨てられたロケバスを発見したのは翌朝の事であった。
ロケバスからは放送機材が持ち去られていた。
鑑識が車内を調べても、男達の身柄につながるものは見つける事ができなかった。
車の中に残されていたものは桂子が排出した恥ずかしい液体と人質や犯人らの髪毛位であった。

夜明け前、ひとりまたひとりと強盗団一味はそれぞれが分け前の金を持ちアジトから逃亡していった。
仲間達を見送り、最後に残った主犯の男が去り際に美知と桂子に告げた。

「安心しろ、お前達を殺すつもりはない。この場所は後で警察に伝えといてやるよ。」
「明日には刑事達が駆けつけてくるだろう、そのままの姿で我慢するんだな。」

「ただし！　俺たちの事を、決して余計な事を、警察に喋るんじゃないぞ。」
「もし仲間の誰かひとりでも捕まったら、お前らの淫らな映像は必ず世界中に配信されることになるからな。」

「……」 　 　「……」

「おい、聞いてるのか！　わかったなら、返事をしろ！！」

「…は…い…」 　 　「…はい…」

人としての尊厳を失ってしまったように呆然としている桂子と美知は、ようやく絞りだすように返事をするのだ。

「麗人とはよく言ったもんだ。たしかにふたりともいい女だったぜ。…あばよ！」

ふたりに鎖の足枷をしっかりとした男は、捨て台詞を残してアジトを後にしていった………


犯人達が立ち去った強盗団のアジトへ警察が突入したのは、事件発生から２日後の事だった。
剥ぎ取られた衣服もそのままに、全裸にされた姿で足枷され人質となっていたふたりが救出された。
それは一目でそうとうな性的恥辱を受けたのだろうとわかる姿であった。
警官達は、ふたりの麗人のその無残な姿から目を背ける事しか出来なかった。
…ふたりとも衰弱しきってはいたが、幸いにも命に別状はなかった。
突入してきた捜査員に毛布で保護を受けながら、美知は空虚な目で犯人達の残した卑劣な影を見つめていた。
そのまま意識を失い病院に運ばれ治療を受けた桂子は、目覚めた時には凌辱劇の記憶の中で魘されていた。


………あれから、ふた月ほどの時が流れていた………
警察は今も強盗団の捜索をつづけているが、一味は未だに誰も捕まっていなかった。
人質について様々な憶測が飛んだが被害者のプライバシー保護の為、詳しい概要が報道される事は無かった。
脅しはしても殺傷はしない…辱めはしても犯しはしない…それが強盗団一味の中での決め事だったのか。
女達があれほどの破廉恥な行為をうけながら、男達に強姦されなかったのは奇跡といってもいいだろう。
しかし、人質のふたりとも犯人達に凌辱されたのだろうという話は、世間ではかなりの期間話題になっていた。

銀行内で大勢の行員や顧客達の前で淫らな姿をあからさまにされて…
乳輪女子行員…などという屈辱的な恥ずかしいあだ名までつけられてしまった…美穂。

男達の憧れであり、女達の羨望の的であった麗人女子行員、しかし…
貧乳、片陥没乳首という誰にも知られたくない秘め事まで暴かれ、ＴＶで放送されてしまった…桂子。

ふたりともそんな屈辱敵な羞恥に、すでに銀行を辞めて世間の目から逃れるように暮らしていた。

今後…犯人達が撮影した麗人達の恥辱の映像が流出される事はあるのだろうか…
美穂も桂子も怯えながら、強盗団が逃げのびてくれることだけを願っていた。

刑事としての任務に復帰することになった美知も、強盗団の捜査には口を噤んでいた。
ひたすらに、強盗団一味がひとりとして捕まらないようにと…祈りながら……