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ひろひろさんのページ
美佐子は内閣府のキャリアである。
内閣府に所属している警察庁で特殊凶悪犯罪の捜査にあたっていた。 あの「麗人ヒロイン」…桂子は美佐子と同い年の同僚であった。 美佐子も桂子に劣らぬほど頭脳明晰な上に、 Ｆカップはあろうかと思われる胸の大きさが目を引く、容姿端麗な麗人なのだ。 ----------------------------------------------------------------- 第一章 麗人仮面 参上 ----------------------------------------------------------------- ちょうど１年程前、世の中では「麗人ヒロイン」の‥その鮮やかな活躍が大々的に報道されていた。
麗人ヒロインの活躍の様子はこちらから
政府に敵対する組織との激しい戦い、そしてその最終決戦の最中… あの日…、戦闘用スーツを身に着けて闘う華麗で無敵だった麗人ヒロインの正体が桂子であることを人々は知った。 同僚の桂子が麗人ヒロインであったという事実を、美佐子もその時はじめて知ったのだ。 美佐子にとってなによりも衝撃だったのは、あの日、全裸でその正体を晒すことになった麗人ヒロイン桂子の姿である。 その日、桂子は己の全てを世の人々の前に曝け出したのだ。 仮面の下の素顔…それは、麗人というにふさわしい美しい女性、まぎれもなく桂子その人であった。 しかし、麗人ヒロインとして人々を熱狂させてきたその美しい女性は、全裸で手足を固定され天を仰いだ状態のまま、強制的に大股開きにされた上に、弓なりに体を反らされ続けた。 想像だにしなかった貧乳と、その上大股開きで秘部までさらしてしまっていた… そして、全裸のままうつ伏せとなり尻を高く掲げる惨めな姿までも 街頭スクリーンは無常にも映し出したのだ。 『容姿端麗…スタイル抜群と噂の麗人ヒロイン…しかし戦闘用スーツが解除されたその裸の胸は極度の貧乳であった。 たたでさえ申し訳程度にしか膨らんでいないその胸は、弓なりに体を反らされ真っ平になってしまっていた。 それは乳輪の周囲がほんのわずかに盛り上がってはいるものの、まるで少年の胸板のようにすら見えた。 その先端の部分は右の方ははっきりと突起した成熟した大粒のもので、左の方はまだ成長途上かのように陥没しているアンバランスなものだった。 下半身はといえば、筋肉質のそれでいて成熟した女性らしく、しっかりと脂の乗った太腿と腰回りである。 鍛えられて引き締まったウエストから一気に膨らんだ臀部が美しいラインを作っている。 陰毛は、まだ生えかけの少女のようにうっすらとしたもので、綺麗なピンク色した恥ずかしい肉の裂け目を隠す役割を果たしていない。 強制的に大股開きにされたそこは、パックリと口を開いてしまって、無毛に近い程に薄い陰毛と淡いピンク色の綺麗な割れ目がよく見えた。 そこから相応に発達したビラビラがはみ出て、無毛に近い縦筋はヒクヒクとわななき、左右に開いているそのものの形状までもが露わになっていた。 秘部の中央には窪んだ穴が、裂け目の合わせ部には小さな突起が見える。 それはほとんどが包皮に包まれているが、先端の頭が僅かに顔をだしていた。 その後方から覗くお尻の穴も色素の沈着も薄く型くずれのない綺麗な可愛らしいものだった。 麗人ヒロイン、その正体を曝した女性の裸は、女らしい美しい体でありながら、胸はほぼ平ら、股間も無毛に近い薄い生えっぷりで、我々の想像とは全く異なってはいたものの、そのアンバランスさゆえの不思議なエロティシズムを漂わせていた。』 ……これは当時発売された週刊誌の特集記事である… 正体を曝した、その時の麗人ヒロインの様子を写真入りで報じたこの週刊誌は売れに売れた…。 そして、今…。 ともに戦いぬいた桂子とひろ、二人の麗人ヒロインの全てを掛けた活躍で壊滅状態に陥った敵の組織が１年の時を経てまた動き出したのだ。 しかし、対する警察庁特殊凶悪犯対策チームには、桂子も、そしてひろもいない。 世の人々に恥ずかしい己の全ての姿を曝してしまった傷心のふたりは、あの後どこかへと姿を消してしまっていた。 麗人ヒロインのいない今、敵対する悪の組織に政府は次第に劣勢へと追い込まれていった。 そして…この間の捜査によって明日にも敵組織が大規模な一斉攻撃をしかけてくることが判明した。 その情報を掴んだ政府は、警察庁特殊凶悪犯対策チームを中心に臨戦態勢を引いた。 「どうする…美佐子くん」 …美佐子はその特殊凶悪犯対策チームの中にいた。 そして、ひとつの決断を迫られていた。 美佐子に声をかけたのはひろの父、 政府の研究機関の責任者だった桂子の父親の部下で優秀な科学者である。 桂子の父とともに高性能な戦闘用スーツの開発に携わっていた人物である。 桂子と同僚だった美佐子は、そんな博士とも顔なじみであり、今も度々、博士の研究室を密かにおとづれているのだ。 「博士…。お願いします。」 意を決した美佐子は博士にそう告げた。 博士の手にあるのは、開発途中のそれであった。 「美佐子くんもすでに知っているとは思うが、この装置は桂子くんと、そしてひろにシンクロするように開発されたものだ」 「改良はすすめてはみたが、今はまだその二人以外が使うには不完全なものだ。」 「美佐子くん。本当にそれでもいいのだね。」 小さく頷く美佐子にそう告げた博士は、…麗人ヒロインの…あのペンダント状の装置を美佐子に手渡した。 「博士、ひとつだけお願いです。この事はふたりだけの秘密にして下さい…。」 ペンダントを受け取った美佐子の言葉に、並々ならぬ覚悟を感じた博士は黙ってうなづいた。 
その日。 いよいよ始まった政府、警察庁特殊凶悪犯対策チームと、敵対する組織との闘いは熾烈をきわめていた。 味方の総本部に向かって、敵が次々と攻め寄せて来る。 本部のある都心の中心地、そんな場所での双方による総力戦の戦闘が繰り広げられたのだ。 この日の戦闘の過熱化した報道は当然のようにマスコミによって発信されつづけていた。 この戦いは、もはや政府が報道を規制できぬほどものになっていたのだ。 そう…あの日のように… 敵、戦闘員達が最新武装を携えて政府軍へと襲い掛かる。 激しい戦闘が続く中、次第に特殊凶悪犯対策チームは前線を後退せざるをえない苦境に追い詰められていった。 このままでは、政府軍は一挙に壊滅してしまう…と、人々が悲痛な思いを抱いた、そのとき…
「変身！！」
後がない苦戦の中、ついに意を決した美佐子が、チームの仲間達からひとり離れると、そう唱えた… 人知れず胸のペンダントに内臓された特殊装置に向かって美佐子が唱える時、それは瞬時に美佐子の全身を覆うのだ。 身体能力の向上と物質転送による、そう…「変身」である 
戦闘中に突然あらわれたなぞのヒロインに、敵の戦闘員達が次々と襲い掛かる。 しかし、そのヒロインは、あっという間に次々と敵をなぎ倒していく。 その見事な活躍と、美しいというか、いや官能的なといった方がいいようなその姿にマスコミが騒ぎ出す。 「おい、あれは麗人ヒロインか。」 「いやっ、あの姿、麗人ヒロインとは少し違うようだ。」 「うむ…、なんとセクシーな…。それでも、やっぱり戦う姿は華麗だ。あえて名づけるならば…麗人仮面といったところかな。」 「そうだ。そうだな！ 『麗人仮面 参上』 だ！」 マスコミがざわつくのも無理はない。 その華麗に戦う新ヒロインが身に着けている戦闘用スーツは麗人ヒロインとは比べる事のできぬほど、あきらかに露出度の高い官能的ともいえるものなのだ。 その日の戦闘で人々がそんな麗人仮面を目にすることが出来たのはたった１０分程であったのだが、その衝撃は絶大で、それによって見る間に戦いの形成は変わった。 麗人仮面の登場により息を吹き返した政府軍が優勢に転じたことでこの日の戦闘は傷み分けで終息し、勝敗のゆくえは翌日以降へと持ち越されたのだ。 麗人ヒロイン不在の苦境の中に現れた華麗でセクシーな新ヒロインにマスコミ各社は熱狂した。 『麗人仮面 参上』…苦境の政府軍の危機を救う！。 この衝撃的なニュースは全国を駆け巡り、人々を歓喜させた。 麗人ヒロインである桂子かひろかの新たな変身か？…といったその正体をめぐる思惑の噂さえ、あっという間に広まった。 (…今日の戦いは、何とかこなす事はできたけれど…。) 麗人仮面の活躍に熱狂する人々を尻目に、激戦に疲れはてた美佐子は、明日の事を思い憂いていた…。 その理由は、麗人仮面が不完全変身ヒロインであるという事だ。 麗人仮面への変身… そのファーストチェンジは今日の戦いの姿である。 桂子やひろとは違い、美佐子では完全な麗人ヒロインとなることはできないのだ。 変身時の戦闘用スーツのバスト部分の大きな膨らみには強力なエナジーが蓄えられている。 しかし麗人ヒロインのそれと比べるとあきらかに脆弱なエナジーであるために、麗人ヒロインと同様の威力を発揮するためには戦闘用スーツへの荷重な負荷がかからないように制御され、結果としてあの官能的とも言える姿となってしまうのである。 しかし、それでもそのファーストチェンジのままで戦えるのはわずか１０分だけである。 美佐子にとってはファーストチェンジの姿ですら、相当の恥ずかしさに耐えての戦闘であるのだが… その時間を過ぎて、さらに戦い続けるにはセカンドチェンジが必要となる。 セカンドチェンジでは戦闘用スーツへのエナジーの放出をさらにおさえる事で、ようやく戦闘を続ける事ができる。 そのセカンドチェンジでの戦闘可能時間も１０分で、その後は最終形態ともいえるサードチェンジで戦うしかないのだ。 エナジーの放出を究極に抑えたサードチェンジ。 その姿での戦闘可能時間はエネルギーの続く限りである。 博士の試算ではサードチェンジで戦い続ける事が可能な時間は、状況にもよるが１時間程は可能だろうという事だ。 この事だけは３０分しか戦えない麗人ヒロインよりも優れた点であるともいえるのだが…。 すなわち…都合２０分を超えるような戦いでは、美佐子はサードチェンジで戦い続けるしかない…という事になるのだ。 今日の戦い。麗人仮面が１０分程で人々の前から姿を消したのには、そんな理由もあったのだ。 ファーストチェンジ、セカンドチェンジ、そしてサードチェンジへと…。 それが美佐子と博士のみが知る、不完全変身ヒロインの秘密なのである。 ……そして、美佐子には人知れずその事に怯える、もうひとつの理由があった… それは誰にも言えぬものなのだが、…しかし、すでに麗人仮面としての美佐子の戦いは始まったのだ。 （もう、後戻りはできないわ…。） 麗人仮面となった美佐子は、それでも戦い続けるしかないのである。 |
