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ひろひろさんのページ
美佐子は内閣府のキャリアである。
内閣府に所属している警察庁で特殊凶悪犯罪の捜査にあたっていた。 あの「麗人ヒロイン」…桂子は美佐子と同い年の同僚であった。 美佐子も桂子に劣らぬほど頭脳明晰な上に、 Ｆカップはあろうかと思われる胸の大きさが目を引く、容姿端麗な麗人なのだ。 ----------------------------------------------------------------- 第五章 貧乳仮面 暴露 ----------------------------------------------------------------- 「……」 美佐子は暗闇の中を手探りで漂っているような錯覚に襲われていた。 もうろうとした意識の中で目を開ける… 「どうやら、気がついたようだな」 遠くで声がした…ような気がした。 「ううぅ…」 状況がぼんやりと蘇る…。 いつのまにか、手足は鎖によって拘束されていた…。 本来なら…、貧乳仮面にとってはどうとでもなるはずのものである。 しかし全身に浴びた催眠ガスのようなもののせいなのか身体が自由に動かない。 
「貧乳仮面。ここまでだ。」 「よくも、我々の邪魔をしてくれたものだ。」 「ふんっ。それにしてもお前…。そんな恰好で暴れてっ…恥ずかしくないのか」 「うっ…」 屈辱の中、美佐子は自由の利かない身体を揺さぶり顔を背ける。 （貧乳…仮面…） 敵首領の背後で捕らえられている女性達が、心配そうに拘束された貧乳仮面を見ている…。 「おおかた、それらしい体形の女達は捕らえてみたんだが…」 「こいつらは全員、貧乳仮面ではなかったようだな。」 「貧乳仮面、お前はいったい誰だ！！」 「………」 「まぁ…いい。せっかくだ。この映像はずっと流されつづけているようだし…」 「その自慢の貧乳…はははっ…世の中の者どもへ、もっとよ〜く見てもらうんだな。」 「それにしても見事な貧乳、そして…でかい乳首だな…」 「っ！ ……」 もっとも触れてほしくない部分をなじられる恥辱であった。 「こんなもん堂々と曝して、貧乳仮面さんは恥ずかしくないのか！ ははは。」 （…ああぁ… 悔しい …恥ずかしいに決まっているじゃない… …ばか…） なすすべもなく唇を噛む、美佐子である… 「おい、こいつをそこへ磔にしろ。」 「やめ… …」 暴れようとするものの身体の自由が利かない…無駄な足掻きであった。 
「いい恰好だ。…さあ貧乳仮面、そろそろお前の正体を教えてもらおうか。」 「ふふふっ…こんなはしたない姿で戦う 露出狂女の正体は…誰かな…」 「そ…そんなんじゃない。こうして戦うしか…ないから…あぁ…」 貧乳仮面のマスクに手がかかる。 そして一気に剥ぎ取ろうとするが、…それはびくともしない。 美佐子が自らの意思で解除するか、エナジーの消滅で解除されるか…それ以外、解除の方法はないのだ。 「なるほど、その仮面。無理やり剥ぎ取るのは流石に難しいようだな。」 「ならば…このまましばらく放置しておくか。時間がたてば必ずなにかがおきるだろ。」 麗人ヒロインの戦闘可能時間は３０分だった。 貧乳仮面にもかならず、戦闘可能な時間はあるはずだ。 その限界時間までそうは長くない…、と敵組織の首領は考えていた。 「映像を見てる者ども、さぁお楽しみだ。」 「おい！ 大事な場面を見落とさないようにちゃんと撮影しろよ。」 美佐子がサードチェンジを唱えてから１時間…、 敵の首領の思惑どおり、すでにエネルギーはつきかけている。 貧乳仮面の正体…そう…美佐子の運命は風前の灯であった。 (ああっ… このままでは…) (エネルギーが…、だめよっ…解除されちゃう…) (それだけは…だめっ…) しかし時は止まってはくれない… しばらくの後、その瞬間を見届けるべく映されつづける映像の中…ついに 「おい、貧乳仮面のひたいの輝きが、点滅しはじめたぞ！」 くいいるように映像を見ている人々が叫んだ。 美佐子が最も恐れていた最悪の瞬間が訪れたのだ。 サードチェンジでの戦闘可能な時間が残り３０秒となった事を告げる合図である。 すわわち…それは貧乳仮面の変身が解除される瞬間である。 「お願い…これを…解いて、許して…」 「ああ、解除されちゃう…。それだれは…堪忍…して…、だめ…」 「ほう、貧乳仮面が哀願か。これは愉快だ。」 「ふふっ、残念だが駄目だな。さぁ変態露出狂女の正体が暴かれる瞬間だ。」 「ああ…許して！ 見ないで、お願い！」 美佐子の必至の願いも、虚しいだけであった。 すべての者が息を飲み…その瞬間を今か今かと、じっと見つめている。 貧乳仮面のひたいの点滅が止まり、輝きが消えた…… 「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……」 美佐子の叫びとともに…貧乳仮面の変身が解除されていく……… 
「なんだと！！」 「お前は、特殊凶悪犯罪対策チームの……」 「……美佐子。」 「貧乳仮面の正体は貴様だったのか。」 「そんな！ 調査結果からは、ありえないはずだ！」 「貴様、まさか…騙していたな…。あれは、あの巨乳は偽乳だったのか。」 「…… （…見な…い…で…） 」 正体を…貧乳であることを暴かれて…、あまりの恥ずかしさに美佐子は声もでない。 「みっ！！ 美佐子さん…」 まさか…貧乳仮面が巨乳のはずの美佐子とは… 美佐子を知る捕らえられていた女性達は、あまりのことに唖然としている。 「貧乳仮面は…美しい…こんな娘だったのか……」 衝撃的な映像を目撃した人々は目をこらして、貧乳仮面のその正体を目に焼き付ける。 エナジーを喪失し抵抗するわずかな力すら失い項垂れる美佐子… （…も…もう…、全部知られてしまったのね…あぁ…何もか…も…、…おしまい…よ……） その神経は、正体を暴かれた激しいショック中を呆然と漂っていた。 敵の戦闘員たちが能力が解除されて力を失ったそんな美佐子を磔台から引きずり下ろす。 正体を曝した貧乳仮面を…さらに凌辱しようと襲い掛かかってきた… それから…… 美佐子が受けた恥辱は、言葉にする事もできぬほど、想像を絶する悲惨なものだった。 〜美佐子が受けた恥辱、その詳細はこちら特別編で〜 そして、精神に異常をきたすのではと思われるほどの凌辱を受け続ける中で… 美佐子は、気を失った… 
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 美佐子が次に意識を取り戻したのは、二人の麗人ヒロインに両脇を抱えられて敵本拠地から脱出した後だった。 意識は未だもうろうとしたままであり、身体中が痺れたように怠かった… 「桂子…さん、ひろさん…」 二人に抱えられている自分の姿に気づく…。 「美佐子さん、気がついたのね。」 ひろが美佐子に声をかける。 「もう大丈夫よ。遅れてごめんなさい。ひとりでよく戦いぬいたわね。」 桂子が、美佐子が意識を失っている間におきた事…全てを説明してくれた。 
それは、麗人ヒロインの参戦による政府軍の完全勝利であった。 貧乳仮面が捕らえられた政府軍最大の危機にあらわれた二人の麗人ヒロイン…桂子とひろ。 ふたりは、激戦の後、敵軍を撃破…、残された敵戦闘員達、そして敵の首領をも捕らえることに成功した。 最後に敵本拠地を爆破した二人は、美佐子達を救いだし脱出したのだ。 街には、戦いを終え、政府軍の勝利に歓喜する人々があふれた… 貧乳仮面は不完全変身ヒロインである。 戦闘を戦い抜く究極の形態は、サードチェンジである。 
麗人ヒロイン（Blue） 麗人仮面（貧乳仮面） 麗人ヒロイン（Red） 
ひろ 美佐子 桂子 そんな美佐子が抱える…最大の悩みは、…貧乳である。 こんな惨めな貧乳だけは誰にも見られたくなかった。 普段はその貧乳を巨大なパットでごまかしていた。 その上…、胸は膨らまないのになぜか乳首だけは大きく成長してしまっているのだ…。 でも、もう…そんな事は、みんなが知っている事なのだ…… 貧乳仮面の正体が特殊凶悪犯罪対策チームの美佐子であるという事も… 「貧乳仮面」 羞恥に塗れ正義の為に最後まで戦いぬいた…不完全変身ヒロインである…。 
（第五章 おわり）
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