これは、早紀がまだ二十歳の大学生だった時の話である。

バランスを崩して倒れこみそうになるのをこらえる早紀…
必死に閉じていた股間が緩み、両脚を開いてしゃがみんでしまう。
「凄い。早紀さん丸見えだよ。」

マドンナの卑猥な姿に裕也の最後の理性の糸が切れた。
「もう…たまらない。早紀さん。」

「いやよ、いやっ。こんな…見ないで…」
あわてて両足を閉じようとする早紀の脚を裕也の手が押しとどめる。
「もっとよくみせてよ。」

「そう。なら、しかたないなぁ」
あばれもがく早紀の額を裕也が指先で「つんっ」と押した。
額を軽く押されただけで、早紀は尻もちをつき後ろへと仰向けで倒れこんだ。

男性に見られているその前で、全裸の両足を開いたままで後ろに倒されるその非業。
「あ、うっ！」
うめくような声をあげたのと同時に、そのあまりの事に耐えきれず…ふっ…と早紀の意識が遠のいた。

ただでさえ男性との経験すらない早紀にとっては、今までの羞恥地獄に気がふれてしまわないほうが不思議な位だった。
それが仰向けに倒れた拍子に、自らの身を守ろうと頭と身体が現実逃避させ、早紀の意識を失わせた。
その時、早紀のまわりの時間が止まったかのようだった。
……数分の間、早紀はそのまま気を失ってしまっていた。

意識が遠くなってしまっていた早紀は、気がつくと部屋の中でベッドの上に拘束されていた。

「いやぁっ！」
目を覚まし、自分が置かれている状態を知った早紀は悲鳴を上げた。
ベッドの上で、身動きひとつ取れずにいる。
もちろんまっ裸のまま、しかも両膝は大きくひろげられてしまっているのだ。
その恥ずかしい姿を、裕也がなぜか優しそうな顔で眺めていた。

「お目覚めかな、早紀さん。大丈夫？。」
「な、なんで！　こんな…事を。」
「早紀さん。清純そうな顔してるけど、本当にエロいいい身体してるよね。」
裕也は、左右に大きく広げられた早紀の股間を覗き込んでいるのだ。

「見ないでと言っても、もう遅いよ。気を失っている間に、見せてもらったからね。」
「そんな…。ひっ、ひどいわ！」
「目を覚ましたから今度は中の方まで、もっとよく見せてもらうよ。気絶している時じゃつまらないからね。」
非道な裕也の言葉が胸を刺した。
「もう、いやっ！」
早紀はとうとう泣きだしてしまった。

憧れの美しいマドンナが、目の前に素っ裸で、全てをさらけ出しているのだ。
裕也にとっては、まさに夢のような状況である。
ガクガクと震える早紀の膝が、身も世もない羞恥を物語っていた。

その脚は大きく左右に開かれてしまっている。
後ろ手になっているため、股間を隠すものは何も無い。
その上、早紀の無毛の下腹部では秘部を隠すことは出来ず、縦の筋が嫌でも裕也の眼にさらされてしまっている。
薄紅色の肉の壁は左右みごとに対照でぴったりと閉じ、きれいな佇まいを見せている。

美しい成熟した大人の女性でありながら、無毛の下腹部同様、そこもまた可憐な佇まいだった。
淡いピンク色の性器、それはまるで穢れを知らない少女のもののようでさえある。
後方のお尻の穴も色素の沈着も薄く型くずれのないものだった。
それらは全てがとても男性を知っているとは思えない、きれいで可愛らしいものである。

「早紀さん、もしかして処女なのか？」
裕也がそこへと手をのばす…

「いやっ…さわらないで…」

裕也の手が下半身に触れると、早紀は激しい恥じらいで身体を震わせた。
裕也が亀裂の両側の部分に指を添えて、左右にそっと割り、開いた。
早紀は、最も隠しておきたい部分を、思い切り広げてられていた。

股間に感じる空気の流れは、紛れも無くそれが現実であることを早紀に思い知らせた。

しっとりと潤む愛液の中から、綺麗な薄桃色した亀裂の中身があらわれた。
亀裂の下には小さく円を描いて女体の入り口が処女の姿を見せていた。
指で広げた綺麗なピンク色の肉唇の中、白っぽい薄い膜のようなものが見える。
その事に驚いて裕也はさらに顔を近づける。
亀裂の上の可憐な蕾は、めくりあがり包皮の間から顔を出している。
その蕾は意外にも発達し、淡いピンク色をたたえて、哀れにうちふるえていた。

「早紀さん。ほんとうに処女なのか。」
「…っ…」
「それに、アソコ自体は綺麗なピンク色だけど、クリトリスは意外に大きいみたいだよ。」
「男とエッチするよりも、もしかしてオナニーばかりしてたのかなぁ。」

さすがに処女である事までは知られたくはない。
こんな風に自分の身体をあからさまに眺められたことなどもちろんない。
そんな…信じられないほどの羞恥が早紀を襲っていた。

そして自分のオナニー癖を見破られてしまったことにもショックを受けていた。
男性経験のない早紀でもさすがにオナニーの経験がないわけじゃない…。
むしろ性に目覚めたばかりの頃は、女性としての性欲は人並み以上なのではないかと悩んだ事もある。
淫らな欲望に誘われて、夜になると頻繁に自らを慰めていた早紀なのだ。
さすがに年頃となり、２０歳の今ではその頃程ではなくなったものの、それでもひとり自慰にふける夜はあるのだ。

「それにしてもこっちまで…。綺麗なお尻の穴してるよね、早紀さん。」
裕也が今度は早紀の尻肉を左右に押し開く。
恥ずかしい菊花は、皺が伸びてしまうほどに広げられてしまった。

「ああ、やだぁ。そんなとこ。そこはやめて」
単なる排泄器官に過ぎず、男性に見られることなど考えたこともなかった部分を押し広げられて視姦されている。
性器を見られることも恥ずかしかったが、予想もしていなかっただけ、その窄まりを見られることは耐え難い恥辱だった。

「こっちの方も、色も綺麗だし、形も崩れていないし。いくら美人でもお尻はって事はあるのに。」
「でも早紀さんのお尻は素晴らしい。みんなに見せびらかしてもいいくらいに綺麗だよ。」
顔を真っ赤にして泣きじゃくっている早紀に、裕也は勝手なことを言いながら悦に入っている。
恥ずかしい窄まりを見られた顔を覗き込まれ、早紀は慌てて顔を背けた。

恥辱的な言葉に早紀の恥じらいは頂点に達する。
「み…、見ないで下さいぃぃ…」
そう繰り返すたびに涙が流れた。

「あんまり…って、これ位でそうかなぁ。」
「早紀さんには、もっともっと恥ずかしいポーズ。いろいろと見せてもらうんだけどね。」
もう、裕也に遠慮などなかった。
恥ずかしいところを隅々まで見られしまった早紀は、一旦拘束を解かれたもののほっとする間もなかった。

流石に記録を残してはマズイとでも思ったのか写真を撮るような事だけはしなかったが、裕也は言葉どおりの様々な屈辱的なポーズを次々と早紀に取らせていった。

両脚をＭ字型にさせて、秘裂を指で押し開いた姿…
身体を折り曲げるように、股間を天井に向けさせ、性器と肛門までをも剥き出しにさせた姿…
そして、今度は四つんばいにすると尻を高く上げて、足を大きく広げさせた姿…姿…姿…
とめどなく涙が流れてくるだけで、抵抗する事などもはや早紀にはできなかった。
女性として考えられるかぎりの恥ずかしいポーズを強要されて裕也の目にさらしていくのだ。

もう、早紀がどんなに泣き叫んでも裕也は一向に構わなかった。
「ここはしっかり防音しているみたいだからね。いくら叫んでも無駄だよ。」

「ああ…ひどいわ…裕也さん。ど、どうしてこんなひどいことをするんです……」
「それは、早紀さんの事が大好きだからだよ。」
「早紀さんみたいな綺麗な女性に、こういうことをしたくなるのは、男の本能だろう。」
「清楚な女性が恥ずかしそうに狼狽する姿を見るのはたまらない。」
「……」

「それに、ひどいことって言ったけど、まだまだこの位じゃ全然ひどくなんてないんだよ。」
「早紀さんは、これからもっともっと美しくて恥ずかしい目にあうんだから。」
「なんて…。いやです。このことは誰にも言いませんから、もう許して下さい。」
「そうはいかないな。いろいろと、まだまだこれからなんだから。」

裕也の言葉に絶望する早紀。

「それじゃあ、いよいよだよ。マドンナの緊張をほぐしてあげようか。」
再びベッドの上に仰向けに寝かされて、早紀はその絶望に沈んでいく。
しかも今度は腰の下にクッションまで入れられたために、股間は何もかもをさらけ出すようにして天井を向いている。

そうしておいて、裕也が早紀の身体に手を伸ばした。
「あっ」
その男らしい指からは想像もつかないようなやわらかなタッチで、早紀の両乳房を愛撫する。
指先で乳房をそっと撫で回し、手のひらを乳首に触れるか触れないかというところで疼かせる。
そしてまた、乳房全体をぐにゅっと乱暴につかんだりもするのだ。
普段は陥没している乳首も、今はもう恥ずかしい程にすっかり勃起してしまっていた。
その暖急をつけた愛撫は、早紀の官能をゆっくりと燃え上がらせようとしているかのようである。

そうしておいて、今度は絶妙な繊細さで早紀の秘肉を責めていく。
腿の付け根から大陰唇にかけて、指の腹を滑らせるように這わせる。
亀裂の上の蕾は、まだ触れられてもいないのにすでに爆ぜて顔を出している。
しかし、決してクリトリスや秘肉の内側の敏感な部分には触れない。
じわじわと焦らすようにしているのだ。

すると…まだ直接触れられていないにも関わらず、うっすらと口を開いた淫裂に蜜がしたたってきた。
「あ、ああ……」
(いやっ…なんで…)
自分の肉体はすでに熱く潤み出しているのではないか。
それを知られてしまったときの恥ずかしさを思うと耐えられない気持ちになる。
「やめてっ‥やめてっ。」
悲鳴をあげる早紀。
そこがもう熱く熟していることを覚られる事が恥ずかしく恐ろしかったのである。

容赦のない身体の変化に、狼狽した早紀の息が荒くなってきていた。
それまで恥辱に震えるばかりだった肉体が、まさか…熱く燃え上がり始めているのか。
まだ若いのに女遊びに慣れた裕也にとっては、処女の早紀が太刀打ちできる相手ではないのだ。
性体験のない早紀は、男性による愛撫はもちろん、ましてやこんなテクニックなど味わったことはない。
知っている数少ない性の快楽はといえば、自らを慰める拙いオナニー位なのだ。

早紀は思わず切ない息を漏らしてしまう。
自分では自覚していなくても、甘美な感覚が頭をもちあげてきていた。
自分の身体の中で、何かが目覚めてしまいそうな恐ろしくもおぞましい恐怖があった。
男に一方的に凌辱されているというのに、肉体が勝手に反応してしまっている。

自分はそんな淫らな女ではないと、必死にその感覚と闘おうとするのだが、燃え上がり始めた官能は押しとどめられない。
自分の体内に潜在している女としての淫らな欲望がじわじわと外部へ押し出されてきたのを覚え一層辛い思いになる。
今はその事を覚られないようにと必死に耐えているのである。

なのに頭では拒否しているのに自然に腰が動き、クリトリスが男の指の刺激を求めてしまう。
そこは、オナニーにより自ら開発した唯一早紀が知っている性感帯なのだ。

しかし、男の指はぎりぎりまで近づいて来ながらも、その直前でクリトリスから離れてしまう。
早紀にとっては、それはまさに…生殺し…という言葉がふさわしいような裕也の愛撫だった。