これは、早紀がまだ二十歳の大学生だった時の話である。

絶妙な繊細さで早紀の秘肉を責めていく裕也の指。
裕也は滑らせるように這わせていたその指をそっと入り口に含ませた。
「あっ」
早紀が悶える。

「あれっ？」
裕也がわざと不思議そうな声をだす。
「いやよ、ああ、いやよ」
早紀は裕也の次の言葉を遮るように、昂ぶった声をはりあげ、美しく赤らんだ顔を揺さぶった。

「早紀さん。もうこんなに濡らしてるじゃない。」
早紀はその言葉にかぶせるように昂ぶった声で泣きじゃくった。
裕也がわずかに指先を含ませただけで、その指先は熱い樹液で濡れてしまっていた。

「もうこんなに濡れて…。早紀さん、これ見て。」
裕也はふたたび指先を触れさせて、その濡れた指先を早紀に示した。
「早紀さん感じてるんだろ。こんな風にされるのが好きなのかな。」

裕也の言葉は早紀にとってショックだった。

弱みをまともに突かれたように狼狽して首を振る。
まるで、清楚なマドンナという仮面を剥ぎ取られてしまったかのようにうろたえる。

「うそじゃないよ。こんなになってるなら…、そろそろいいかな。」
頃合いはよしとみた裕也が、焦らしに焦らしていたクリトリスへの愛撫を指先で激しく擦って行った。
ずっと焦らされていただけに、強烈な快感が早紀の身体を駆け抜けた。
「ひっ、ひいっ！」
それと同時に裕也が行ったのは肛門への愛撫だった。
皺の一本一本を擦り込むように裕也が指を動かす。
その瞬間、くすぐったいような肛門の感覚が官能となって早紀の下半身を燃え上がらせた。

「あっ、あっ、ああっ」
クリトリスの快感も凄まじいものだったが、肛門のそれも強烈だった。
味わったことのない官能が早紀を襲っていた。
「お、お尻、だめぇ！」
早紀は思わず叫んでいた。

「そんなに気持ちいいの　早紀さん。」
「い、いや、やめて、お尻はやめて下さい。あ、ああっ、だめ、おか…し…く…な…る…」
裕也が激しく指を振動させると、早紀はその快感に翻弄され頭の中が真っ白になった。
「ひっ、だめ、ああっ、も、もうだめっ」
早紀は自分が絶頂に向かっていくのがわかった。
身体が細かく痙攣し喘ぎ声が高くなる。

その時…、裕也がふっと手を引いた。
クリトリスも、そして菊花も、裕也は愛撫をすることを止めてしまった。
「？！」
絶頂を迎える寸前で、いきなり放り出されてしまった早紀は、一瞬何が起こったのかわからなかった。
意思とは関係なく、早紀の身体は勝手にひたすら刺激を求めていた。
早紀は恨めしげに裕也を見た。
「ひ、ひどい…」
「何がひどいんだい？　止めてくれと言っていたのは早紀さんだろ。」
「…でも…、ああ……」
燃え上がった身体が刺激を求めてじんじんと痺れている。
もはや理性では押さえきれずに、勝手に腰が悩ましげに動き出す。
「どうして欲しいの、早紀さん？」
「それは、ああ…」
そんな事…言えない…、でもクリトリスが、そして菊花が熱く疼いている。
「触って欲しいんじゃないの？」

「あ、ああ……」
もはや理性は消え失せようとしている。
もっと、刺激が欲しいと、その欲望が早紀を突き動かしてしまっていた。

早紀はついに、その言葉を口にしてしまっていた。
早紀の清純さというプライドのひとかけらが吹き飛んだ。

「そうなの、ここ触って欲しいんだね。…でもまだ、イクのはだめだよ。早紀さん。」
しかし、老獪な裕也は、早紀にそんな恥ずかしい言葉を口にさせただけで、そのまま放置した。
「…な…ん…で…」
早紀は切なそうに、火照った身体を持て余すしかない。

「ほらっ、早紀さん。」
しばらく早紀を放置しておいた裕也は、今度は両脚を開いて拘束したままで、後ろ手を解いた。
両手の自由を得た早紀は、はっと我に返って、胸を、そして股間をあわてて隠す。
「だめだよ。早紀さん！　手で隠しちゃ。」

「言う通りしなければ、まだ何時間も真っ裸のままだよ。なんなら写真に撮ってもいいんだよ。」
「そんな…、それだけはやめてっ。」
「そうだよね。それじゃ、言う事に従わないと。」
早紀はコクリとうなづくしかない。

「もうたっぷり、見せつけてくれたんだからいまさらだよ。ほらっ手をどけて。」

自由になった手で恥ずかしい部分を隠す事もできない。
ぶり返す激しい羞恥に、早紀は両手で顔を覆い隠した。

「次は質問に答えてもらおうかな。」
怯える早紀は両手で顔を隠したままだ。
「早紀さん、初体験はいつ？」
「えっ」
やはり、そんな恥ずかしい質問が襲ってくるのだ。

「いやなら答えなくてもいいけど。ほらっ。」
撮影するからと早紀を脅す。
「いやっ。答えます。答えますから…写真だけは撮らないで。」

「そう。じゃあ。ちゃんと顔を見せて答えて…。初体験はいつなの。」
脅されて、両手を顔からはずす。
「ま…まだ。してない…していません。ああっ」
早紀はとうとうまだ経験のない事まで告白してしまうのだ。

「やっぱり。さっきからそうじゃないかなって思ってたよ。まだ処女だなんて感激だ。」
「さすがお嬢様ですね。マドンナ。」
裕也はそんな早紀をからかうかのようにいじめるのだ。

「それでは、処女のマドンナ。次は…」
次に下された裕也の命令は、早紀にとってはより屈辱的なものだった。

「自分でアソコを開いて、奥までみせてもらおうかな。」
「……！」
そんな事、できるわけがない。
しかも、命じられた言葉を言いながら、それをしろというのだ。

「嫌なら…」
裕也が早紀をまた脅す。

さからっては駄目なのだ。
壮絶な決意で、早紀が自身の股間に手を置いた。

「ああっ…」
(こんなの…ひどい…、ひどいわ…)
そして、亀裂に指を添えて、左右にそっと割り、開いた。

「し…処女の、早紀のまだ未熟な、お…ま…んこ…を、お…奥まで見てください。」
早紀は、やっとの事でなんとか言われた通りの言葉を話すのだ。

股間に感じる空気の流れに、またしてもそれが現実であることを思い知らされる。
早紀は溢れた涙もそのままにベッドの上で亀裂を開き性器を裕也に向けている。
「ヒック…ヒック」
泣きべそをかきながら恥辱に耐える。

立ち上がり至近距離で性器を見つめる裕也。
裕也の視線を間近に感じ、早紀は思わず亀裂を閉じてしまう。
「あれっ…」
なんで閉じるの…と言わんばかりに裕也が早紀を見る。

早紀は顔を真っ赤にして謝り、また指で全開に押し広げる。
裕也の目には、自らの指で秘裂を広げ、桃色の肉壁までさらけ出している早紀の恥態がはっきりと映し出されている。
そんな行いをしているのは紛れもなく、あのマドンナ、早紀なのだから裕也の感動は計り知れない。

そして魔の手はいきなり早紀に襲いかかった。
「そんなの見せられたから、愛しいマドンナのおっぱいがどうしても、また揉みたくなって来ちゃったよ。」
両胸をグッと掴み揉み上げる。
「き、きゃあ！！」
いきなりの事に心臓が止まりそうな程だった。
「自分で開いた体がセクシーだよ。」
さっきまでの淫らな時間が早紀の脳裏に蘇る。
もう一度責められたら、今度こそ大恥をさらしてしまう。
「…お願い…ゆるして…」
「まだ早紀さんにしてない事がたくさんあるんだよね。あんまり抵抗されるとできないな。」
「止めて…離して下さい…。お願い…許して…」

「止めて？　触って欲しいです、って言ったよね。」
「………あぁぁ……」
早紀は何も言い返す事ができない。
裕也が片手で乳房を揉んだまま、もう片方の手で早紀の体をいやらしく撫で回す。
「ここ、触って欲しいんだよね。もう一度、入念にいじってあげるよ。」
「えっ！？」
裕也の手が股間に入り込む。

「こんないやらしい体で触ってなんて誘われたら、断れないよ。」
「ああんっ」
敏感な部分を触られて、おもわず早紀が甘い声を漏らした。
もはやマドンナといわれる清純なお嬢様の姿は消え失せていた。
弱々しく体をブルブルと恥辱に震えさせる早紀の姿に、裕也は早紀を征服したかのようなそんな喜びを得た。

裕也が今度は早紀の股間に顔を近づける。
「へぇ、全然臭くなんかない。さすがマドンナ。これならたくさん…できるな。」
早紀の股間の匂いを嗅ぐ裕也。
するといきなり性器に顔を埋めて舐め始めた。

「ヒャッ…！！」
舌が性器を這い回る。
早紀には一瞬、裕也がしている事が理解できなかった。
それはもちろん、早紀にとっては生まれてはじめての感覚である。
「いやっ、そんなとこ…舐めちゃ…」
そういったものの、あまりの衝撃的な感覚に、望まぬ激しい快感を得てしまう早紀。

声が出てしまう自分が情けなく感じた。
しかし、もう我慢することはできなかった。
「声出してもいいよ。早紀さんはいじられてオマンコ濡らしてアンアン言う女だ。何も恥ずかしい事はないだろ、これ以上。」

犬のようにペロペロ舐める裕也。
夢中なのは当然だ、相手があのマドンナ早紀なのだから。
裕也はそれをしながら感激に胸を踊らせていた。
「ぁぁん…、ぁっ…ぁっ…」
早紀の我慢しきれない喘ぎ声。
　(濡れちゃう…、また濡らしちゃう…)
しかしどうしようもない。
いつそのことをまた責められるのか早紀はそれがたまらなく恥ずかしかった。
「ねぇ？」
「は、はい…(き、きた…)」
「また、激しく濡らしたね…」
「嫌っ…！」
「やっぱりびちょびちょに濡らすんだね、早紀さんは。」
襲われた相手に濡らして、それを責められる屈辱。

しかし、もうそんな事は言ってられなかった。
裕也の舌が早紀のクリトリスを集中的に責め始めたのだ。
裕也の唇は巧みな愛撫を早紀の勃起した可愛い蕾に繰り返す。
生まれて始めての舌と唇による愛撫を敏感な蕾にうけ、早紀は悲痛な喘ぎを洩らして胸を大きくのけぞらせる。
「‥あっ‥ああっ‥ああああっ」
蕾は精一杯に大きく勃起して、その部分から押し寄せる甘く切ない快美感に早紀は喘いだ。

舌と唇による愛撫を敏感な蕾にうけ、濡れそぼったそこは、翳りのある亀裂が奥の方まで割れている。
裕也が両手で尻たぶを押し開くと、花唇の下の固く締った落葉色のきれいな菊の蕾までもがもろに剥き出しになる。
可憐にすぼまっていて、ここから醜悪なものが吐き出されるとは、とても信じられない佇まいである。

「‥‥だめ、だめよ、‥‥そこは、いゃっ、いやよっ。」
裕也の狙いを感じて、女体の裏側まですっかり裕也の眼に映えさせた早紀は哀切に身悶える。

唇と指でのクリトリスと肛門への同時責めを裕也がしかけてきた。
裕也が溝へ指をすべらせると指は容易に奥の肌を感知できた。

じわじわとまさぐっていくと、早紀は髪を激しく揺り動かして悶える。
裕也はしばらく、その練り込まれたような皺を指で撫でていたが、今度は双臀の下層に秘められた愛くるしい菊花に、なんと‥唇を押し当ててやさしく舌でなぶり始めた。

「あっ！　…なんてことを‥そんなところ舐めては‥お尻はだめっ‥お尻、恥ずかしい‥ああ、だめっ‥」
裕也の濡れた舌先で愛撫され、突然、痛烈な汚辱感と魂が溶けるばかりの異様な甘美感に掻き立てられる。
一瞬電流のように身内を突き上げた嫌悪感は次第に溶け出し、切なさを伴う欲望の昂ぶりが急速にこみ上げてくる。

裕也がさかんに二箇所を同時に攻め立てる。
巧妙に操作される責めに、可愛い蕾は震え、その下の可憐な菊花は怪しく溶け、早紀は絶頂の近くへ追い上げられたり下げられたりした。
「あっああっ、…だ、だめっ、ど…どうしたらいいの」
左右の乳首は自分でも信じられない程に硬く大きく勃起してしまっている。
「やめ………あっ…あっ…あっ…あっ」
恥ずかしい部分に加えられるいたぶりに必死に耐えても、沸き起こるその甘美な感覚に、自分の意思に反して甘えたような声が出てしまう。
「…あっ…ああっ…ああああっ」
それは遠慮のない完全に快楽によるそれとなっていた。
「も、もうだめ、…おかしくなるぅ……」

「どうしたらいいの……ね、ねえ……もう……ああああっ」
そのような淫虐を繰りかえされて、耐えきれずに懇願するように甘えるような声を上げた。
「早紀さん。もう時間の問題だよ。ちゃんと、いいわとかなんとかいってごらんよ。」

裕也によって、早紀はまた絶頂近くへ追い上げられたり、下げられたりする。
早紀があと一歩で山頂へ到達しかけそうになると、意地悪く矛先をゆるめ、昂ぶりをなだめすかすようにするのだ。
裕也の老獪な淫虐を繰り返されて完全に術中にかかったような狂おしいじれったさに声を上げて泣くのである。

「…あっ…ああっ…な、なんでっ。もう…、もう、だめだわ。許してっ、もぅ…お願いっ。」
切羽詰った恐ろしい気持ちで思わずそんな言葉を口にして泣きじゃくる。
「いいならいいって、そう言ってごらん。そしたら…今度こそ、いかせてあげる。」
裕也はそういうと、さらに責め立てた。

裕也に言われて、早紀は快楽による錯乱と、放心状態の中で堰を切ったように快楽の悩ましげな声で喘いだ。
「そう、いやに素直になったね。清純そうなマドンナがこんなに淫乱だったとはね。」
「早紀さん。いいよ。いかせてあげる。いってもいいよ。」
裕也はついに一気に早紀を責めあげた。
「ね、ねぇ、いいの…本当にいい…の‥‥。いっても…いいの…ね。」
究極の羞恥の場所まで付き嬲られる妖しく恥ずかしいわななきが走り抜ける。

そして‥‥その瞬間はおとづれた。
早紀は快楽の感覚に頭の中が真っ白になった。
清純な早紀の声とは思えない肺腑をえぐるような声が起こった。
「あっああ、うっ、うっ、いっ、いいっ、ううっっっ！いっくぅ…ぅぅぅぅぅぅぅ！！！」
それはとてもマドンナのものとは思えない、断末魔を告げるようなうめきに似た声であった。

絶頂に達した早紀は、ガクッと崩れ落ちるようにベッドの上に沈んでいった。
快楽の余韻による震えが、早紀の身体を小さく揺らしていた。